2012年12月22日土曜日

Réflexion 2012 -2012年振り返り-

2012年も後10日で終わり。マヤの予言によると2012年12月21日(母と友人の誕生日)に人類は滅亡すると言われていたみたいだけど、当たらなくてホッ。

この1年を振り返ればあっという間だったけど、一言で言えば本当に色々と精神的にも体力的にもきつかった1年でした。
※振り返りが長い上に纏まりがない文章ですみません。備忘録だと思って読んで下さい。

1月
・初詣@本山&伊勢神宮
・初マラソン大会出場、新春矢作川マラソン(10㎞)
・セネガルへ出発。成田空港、飛行機の中で号泣。
・セネガル到着。先輩隊員に迎え入れられる。
・市内歩行訓練、オリエンテーション(交通安全、安全対策)、懇親会@JICA事務所 
・ワクチン接種(腸チフス、髄膜炎)、表敬訪問@行政改革・技術委員会協力局(DAT)、健康オリエンテーション、表敬訪問@在セネガル大使館
・交通安全講習会(バイク講習)
・語学訓練@Adeshina&ホームステイ

2月
・壮行会@ダカール
・任地ダーラに移動。表敬訪問@配属先IDENリンゲール(教育委員会)、市役所、憲兵隊
・先輩隊員との同居開始
・建設中のアパートの鉄格子、網戸の交渉、電気と水の契約
・ダーラ市内の小学校訪問(Ecole4、Dahra Mbaye、Ndiobene、Montagne,Ngenenene)
・ダーラ市内幼稚園訪問(前任者が日本の幼稚園との交流していた事を知る)

3月
・村落部の小学校訪問(Darou Salam Maure、Ngapp)
・リンゲールの帰国する先輩隊員の活動見学とソワレ(送別会)参加(先輩隊員が水の啓発に関する授業の中でウォロフ語とフランス語を上手く使い分けていた所に感動)
・療養@ダカール(風邪かと思いきや1週間寝ても治らず、3ヶ月経たない間にダカール上京。病院で「インフルエンザ」と診断される。)
・セネガル大統領選挙 Macky SALL勝利!新大統領誕生!

4月
・教育関係者勉強会@ダカール参加
この会合には国際機関であるIFC(世界銀行)、UNICEF、WFP、JICA関係者(調整員、専門家、職員)が参加している。会合と懇親会を通じて福井県出身でIFCで働く方、WFP、UNICEF、JICA専門家(教育・保健)、職員と仲良くなる。
・分科会の教育会@ダカールに参加(情操教育、環境教育、衛生・保健教育についてのアイディア交換会。JICA指導書マニュアル(音楽、図工、体育、環境教育)を取得)
・第1回バイク試験@ルーガ(周りのセネガル人が発言するのを真似て言えば受かると先輩隊員から聞いていたが不合格)
・新築アパートにようやく引越し
・インターネット(ADSL)回線ようやく開通!
・村落部の小学校訪問(Ngapp、Merina SY、Thiamene)
・Thiamene PassでホームステイしているPeace Corp(Erin)と仲良くなる。
・ADET(地域開発銀行)訪問 
前任者が留年防止小規模金融(マイクロファイナンス)をNgapp小学校の校長と学校運営委員会(CGE)代表者と行っていて、その情報収集している中で”ADET”という団体を知る。
そこで働くセネガル人女性Salimata(今ではダーラで1番仲良しのセネガル人)からADETのマイクロファイナンスの事業内容を聞く。その後ADET代表者であり、Melakh小学校Sidy TALL(今では私の活動のパートナー)の連絡先を教えてもらう。
・ダーラ市内の高校(市内には1校しかない)訪問

5月
・先輩隊員による写真展、教員対象セミナー(情操教育、栄養の授業)
・農業会@ダーラ (ダーラの先輩隊員であり野菜隊員の活動見学)
・ジャパンアートマイル(JAM)プロジェクト(国際交流共同壁画制作)に参加する学校選出作業開始
インターネット使用との事だったので中学校か高校で参加を検討(小学校には電気もない学校も多いため)、ダーラ市内の高校訪問、中学校訪問(2校あるうち1校)→最終的に配属先の管轄である中学校(高校は別の管轄)で実施する事が決定。
・村落部の小学校訪問(Ngapp、Thiamene、Merina SY)

6月
・村落会@リンゲール
・第2回バイク試験@ルーガ、(教習所にも行きフランス語での答え方を教えてもらったにも関わらず落ちた)
・中学校で壁画制作するクラスを選出するため授業見学(主に英語の授業)及び壁画制作の広報
・セネガル紹介ビデオ作成及び撮影開始
JAMプロジェクトでは学校交流開始が9月となっていたが、セネガルの学校は10月開始となるため事前にセネガルの学校、文化、生活紹介のビデオを作成する必要があった。
・弾丸でダカール上京、福井県出身IFCで働く方との食事会参加。
・優秀生徒表彰式@Melakh小学校に参加
・村落部の小学校訪問(Ngapp、Thiamene)

7月
・ビデオ撮影
・隊員総会@ダカール
・教育関係者勉強会@ダカール
WFPで働く方による「学校給食プログラム」に関して。ここで在セネガル大使館で働く方(なんと大学院の先輩と学部時代同じゼミ)と仲良くなる。
・先輩隊員による原爆展@高校
・第3回バイク試験(交通局の真正面にある保険会社の人にマダムとの交渉を依頼。3度目の正直、無事合格!)
・ラマダン開始
・リンゲールの先輩隊員の誕生日会参加、家畜市場見学@リンゲール

8月
・フランス語文法、統計分析勉強開始。
・友人Besoumの親戚が暮らす水も電気もない村、Gabugalにて訪問・宿泊。
・牛タン大会@我が家
・学校給食の貯蔵庫・食堂建設プロジェクトの調査で大使館とWFPの人が来ると聞いていたけど、結局ダーラに来ず。残念。
・療養@ダカール(Gabugalから帰ってきた日に右下腹が痛みだし、健康管理員が不在のため調整員に相談するとダカール上京を勧められる・・・)
・サンルイ旅行
・カフリンのOGさんダーラ訪問
・ラマダン明けのお祭りコリテ
・友人Besoumの親戚が暮らすAffe村訪問
・ルーガの先輩隊員のソワレ(送別会)参加。
・バイクの免許を無事取得!後は貸与を待つのみ!

9月
・DIOMEC(銀行)訪問(ここもADETと同様マイクロファイナンスの事業を行っている)
・Sidyに活動計画書を見せ、保護者に対してアンケート調査をしたいという話をしたら自身が作成した学校環境・運営に関する質問票を見せてくれた(これがきっかけで小学校対象にアンケート調査を行う事が決定!)
・私費任国外旅行制度を使ってフランスへ!
フランス語学学校、IDIOM&ホームステイ@ニース 10日間フランス語の勉強
南仏旅行(ニース→エズ→サンポールドヴァンス→グラース→アンティーブ→アルル→トゥーロン→イェール→ニース→パリ)

10月
・バイク貸与
・大使館・WFP連携による学校給食の貯蔵庫・食堂建設プロジェクト学校視察同行
・鶏捌き@コキ村
・命名式(Ngente)
・サッカー観戦@Thiamene
・タバスキ(犠牲祭)
・アンケート調査に向けて先輩隊員とダーラ市内の学校訪問

11月
・IDEN訪問、鶏捌き@リンゲール
・教育関係者勉強会@ダカール(PDEF、教育・訓練10カ年計画に関して)
・IFCで働く福井県出身の方と隊員と寿司会(タイ、チヌ美味しかった~)
・PAES2(JICAの教育環境改善プロジェクト、フェーズ2)セミナー@カフリン
・ダーラ市内(12校)、チャメヌパス地域(23校)、計35校の小学校対象にアンケート調査開始!
・JOCV対象学校給食貯蔵庫・食堂建設プロジェクトにおけるPAM(WFP)による研修@ルーガ
・先輩隊員による壁画制作@ダーラ市内の幼稚園
・ダーラの先輩隊員のソワレ(送別会)

12月
・環境教育に関する研修
・アンケート調査(12月20日無事に35校の小学校でアンケート調査を終える)
・DELFA2@サンルイ (テキストと比べて簡単だった・・・・・)
・ダーラの先輩隊員のソワレ
・学部時代のディベート仲間がセネガル訪問

総括
2012年2月時点で立てた短期目標と比較してみる

1.活動に関して
学校関係者(先生、校長先生)、市役所、Boutique、地域住民とのネットワーク作り
・アンケート調査のおかげで計37校の小学校(2校はチャメヌパス以外の地域)の学校関係者(主に校長先生)と繋がりができ、学校の状況把握ができた。
・JAMプロジェクトで中学校、高校に通っていたためそこでも学校関係者との繋がりができた。
・PAES2セミナー、PAM研修、環境教育に関する研修に参加してダーラ市以外の教育関係者の人とも繋がりができた。
・自宅のインターネット環境が悪く頻繁に市役所にwifi拾いに行っていた。そのおかげで市役所の人達との繋がりができた!

上記に加えて1年目で一緒に活動できる人材確保(カウンターパート的存在)、心から信用できるセネガルの友人ができた事は何よりも収穫!

日常会話におけるウォロフ語、フランス語のレベルを上げること
→ウォロフ語がある程度できるようになったらプラール語の勉強始める。(村に住んでいるプラール人はほとんどウォロフ語が話せないとのこと。村で活動するにはプラール語が必要!)

・フランス語→ラマダン中にフランス語の文法勉強、フランスで語学学校&ホームステイ&南仏旅行したおかげでフランス語への苦手意識がなくなったのは大きな進歩。加えてアンケート調査は全てフランス語で記述されているため、コミュニケーションも比較的フランス語で行うよう努力した(語彙、発音等まだまだ問題有)。
・ウォロフ語→現地語訓練で2週間みっちり勉強。その後半年間集中してウォロフ語勉強。日常会話程度においては困らないけど、ニュアンス、語彙に関してはまだまだ。
・プラール語→簡単な挨拶ができる程度。

今後の課題
・今後、人脈形成を活かして学校関係者対象に学校環境改善・運営向上に関する研修を行う。
・アンケート調査を経て、運営資金不足・援助資金頼りの問題がある学校が多数見受けられた。これを改善するために地域住民含め教育啓発活動・所得創出活動(主にマイクロファイナンス)を行っていく。
・フランス語 DELF 2013年3月B1取得、2013年6月もしくは12月B2取得
・ウォロフ語 語彙を増やしていく。時間ある時に文法をきちっと勉強する。
・プラール語 日常会話できるレベルまでもっていく。

2.研究に関して
文献調査(セネガルの教育、研究動向)を定期的に行う
・この1年間、ちょこちょこ文献調査、情報収集はしているが研究するにあたって文献調査はまだまだ不十分。

セネガル全般の情報、データ収集
・セネガルに関する書物の読書・情報収集はしているが、現段階でまだ自身の言葉で纏めきれていない。

SPSSのしくみの理解、統計分析できる能力をつける 
・基本的な統計分析を勉強している段階。研究で統計分析するにはまだまだ勉強不足

その他
・アンケート調査を経て自身のコミュニケーション力・質的分析に関する知識・スキル不足を認識
・教育関係者勉強会、JICAプロジェクトセミナー、PAM研修等に参加してセネガルの教育に関わる人達との人脈形成はできた。後はデータ・情報収集させて頂き、研究に活かしていきたい。

今後の課題
・文献調査、セネガル全般の情報・データ収集をしながら自身の言葉で纏めていく作業を行う(最低週1回)。
・基本的な統計分析をマスターし、研究で使えるレベルまでもっていく(纏めて勉強する時間作る)
・質的分析に関する勉強。
・11月までに質問票を作成し、12月にインタビュー実施。

3.今後の進路、インターンに関して
JICA関係者(調整員、JICA専門家、職員)、政府系機関、国際機関、NGO、Peacecorp(アメリカのボランティア団体)とのネットワーク作り
・教育関係者勉強会を通じてIFC(世界銀行)、WFP、UNICEFで働く日本人、JICA関係者との繋がりができた。

今後の課題
・2年目はCVを作成し、情報収集を行いつつ色んな方に相談しながらインターンの機会を取得するためのアピール方法を考え、実行。

4.その他
計画をきちんと立てられるようになること、予測して行動できるようになること。
・日々の記録、Dailyをつけるようになってからだいぶ計画→実行できるようになった。

相手の気持ち、立場になって物事を考える思考を養うこと、相手への配慮をもっとする。
・あらゆる気遣いに関してはまだまだ。

まめになる(特にメール等に関して)
・以前よりレスポンスは早くなったと思うがまだまだメール処理能力は低い。

自己分析、より自分を客観的に見て考えられる力をつけること。
・日々の記録、Dailyをつけるようになってから自身の行動を以前よりは客観的に見れるようになったと思う。

一般常識、漢字の知識を蓄積する。
・一般常識(主に時事)→なるべく日本のニュースをチェックしているようにしているがまだまだ情報収集不足。
・漢字の知識→普段日本語に接する機会がめっきり減ってしまった為意識的にやる必要有。

腹筋を鍛える、持久力をつける。
・腹筋は日々行っている
・ランニングが日々行えていないため持久力はまだまだ不十分。

家畜、農業を個人的に楽しめる程度の知識と技術を身につけること。
・家畜→この1年間3回鶏捌く機会があったので、鶏の首を切って血を抜く作業、鶏の部位把握は大体できるようになった。
・農業→レタス栽培に関しては先輩隊員から少し教わった。他の野菜に関してはまだまだ知識不足。

ブログ執筆
・この1年間で個人ブログ投稿数は45。月に2,3回のペース
・9月から始めた開発ガナス、10月から始まったJICAWorld Reporterの執筆が各1回ずつ。

今後の課題
・引き続き日々の記録Dailyを行い、計画→実行→評価(振り返り)の作業を行う(特に振り返りの作業)
・あらゆる作業において優先順位を決めて行う。行き当たりばったりにならない。
・日頃から相手への配慮、気遣い等意識する。
・時事ネタ収集、日経新聞(電子版)購読
・読書量を増やし、継続的に漢字の知識を蓄積
・腹筋に加え、背筋・腕立て等追加で継続的に行う。
・家畜→鶏捌き等行う機会を増やす。農業→ガルディアン(警備員)設置する事になったので家庭菜園開始。
・定期的にブログ更新(開発ガナス:最低月1回更新、JICAWR:最低月1回、個人ブログ:月3回程度)

2013年の目標に関してはこれらの課題をもとに改めて投稿致します。

Synthèse sur la enquête éducative -学校環境・運営改善に関するアンケート調査 総括-

12月20日、ようやく学校環境・運営に関するアンケート調査を終えた。対象はチャメヌパス地域(23校)、ダーラ市内(12校)の計35校の小学校だったけれど、たまたま遭遇した他の地域の村落部小学校校長にも協力してもらい、結果的には37校でアンケート調査を実施した。

今回、アンケート作成者であるSidy(以前Melakh小学校校長、現在ダーラ市内の中学校の数学教師)、同任地の先輩隊員に協力してもらい、無事に12月中に終える事ができて本当に良かった。2人に感謝!

アンケート調査を経て学んだ事と気づいた事
・自身が作成したものではない質問票を使って代わりに説明する事は難しい。
・初めて行く学校ではなかなか信頼関係構築ができていないため、コミュニケーションを図る事が通常より困難。
・自身のコミュニケーション能力の低さ(主にフランス語、ウォロフ語において)、アンケート調査実施にあたる知識・スキル不足を痛感。
・質問に対する回答は全て3択式(簡単に言えば①いいえ、③どちらでもない、⑤はい、といった具合)。どの回答にも該当するもしくは該当しない場合の選び方が困難。
・アンケート調査を通して実際に学校運営、資金管理等の仕組みが分かった。

良かった事
・毎回、前日になるべく相手(校長先生)の都合の良い時間帯に合わせてアポ取っていたのだけど、大体の人が時間通りに学校にいてくれた。
・CGEメンバーの代表者、会計係を呼んできてほしいと頼んでいたらきちんと呼んでくれていた(中には仕事の都合上会えなかった人たちも多々いる)
・アンケートの質問項目に対して適切に答えてくれた(きちんと自身の運営が上手くいっていない場合に「No」と言ってくれる人は正直である)。
・CGE内規、貸借対照表、学校のプログラムを嫌がらずに見せてくれた人達がいた(きちんとやっている証拠である)。
・アンケート調査活動に快く協力してくれる人、有難いと言ってくれた人、自身の問題が明確になったと言ってくれた人達がいた。

悪かった事
・アンケート実施後、見返りや資金援助を求められる事が多々あった。確かに以前JICAの教育環境改善プロジェクト(PAESフェーズ1)が入っていて資金援助がなされていたとはいえ、援助慣れしている学校に対してはやはり残念に思う(現にJOCVは問題提起してくれるけど、解決策は提示してくれないとまで言われた。なぜJOCVが解決策を提示しなければならないのか疑問に思った。答えを見つけるのは彼らの仕事である。)
・個人の私物を要求された事(パソコン、バイク等)
・アンケート調査に対してInspection(検査)だと思っている人がいた(色々資料を見せてと言ったのでこう思われるのは仕方ない部分はある)。

37校でアンケート調査を実施できた事は良かったけれども、まだまだ質の部分(質問内容、インタビューの仕方等)では課題があるので今後自身が研究で調査させてもらう時にはそこを改善した状態で行えるようにしたい。

今後、アンケート結果をデータ化してCPとともに分析し、その結果に関して情報共有及び意見交換という形で研修を行っていきたいと考えている。

ダーラ市内の小学校Ngo,m、ダーラには2校日本の援助で建設された学校がある。


2012年12月8日土曜日

Atelier de Formation et de Production de Module d' Education a l'Environnement et au Developpement Durable à Linguère -環境教育に関する研修@リンゲール-

最近研修ネタが多いですが、またもや研修に関して。備忘録も兼ねているので、すみません。

12月2‐3日の2日間、リンゲールで行われた環境教育の研修に参加してきた。この研修はカウンターパート(CP)的な存在であり、アンケート調査・活動を一緒にしているSidyが教えてくれた。この研修はL'Association pour le Développement Communqutaire (ADEC) de Linguère(リンゲールの地域開発団体)が主催になって行われていた。この研修は強制参加ではなく、自発的なもの。だから来ている学校関係者の人は学ぶ意欲が高い人やアグレッシブな人が多くて話していて面白かった。


研修時の様子
この研修の目的は気候変動を背景に、持続可能な開発のための教育(環境教育)を教育システム(主にカリキュラム)に取り入れること。最初1日目は主に「気候変動」、「持続可能な開発」、「持続可能な開発のための教育」における理論講座とグループワークであった。理論に関してはフランス語だったので、全部は理解しきれていないけれども、英国留学時に「Sustainable Development-持続可能な開発-」の授業を取っていたので、その内容と似通っていてなんだか懐かしくなった。

1日目の午後から3つのグループ「Changement climatique‐気候変動‐」、「Biodiversité‐生物多様性‐」、「Péril Plastique‐プラスチック袋の危険性‐」に分かれてディスカッション。テーマごとにどういう授業が展開できるか話し合いを行った。CPであるSidyが「気候変動」グループに行ったので、私は「プラスチック袋の危険性」グループに行って話し合いに参加させてもらった(後に共有できると思ったため)。

セネガルではゴミは基本的に道端に捨てている。日本みたいにごみ焼却場も確立されていないし、埋める場所もない。セネガル人はプラスチック袋の危険性に関してどう考えているのか気になっていたけど、先生達は道端に捨てる事で家畜(ヤギや羊)が袋に入っていた食べ物と一緒に一部食べてしまう危険性やプラスチックを燃やす事によって有害物質が発生する危険性を認識していた。

グループワークではどうやって授業の中でプラスチック袋の危険性に関して生徒に分かりやすく伝えるか話し合うはずなのに、セネガル人は思いついたら発言するという感じで議論が展開されたため、イマイチ纏まりのある話し合いはできなかったのが非常に残念(ここで上手く纏められる進行役がいればもう少し良い議論ができたのかなとは思う)。ただ、一つ面白かったのは「プラスチックは何からできているのか?」という質問が出た事。考えた事がなかったので、聞かれて困惑したのだけれども、調べてみるとプラスチックとは合成樹脂(繊維及びゴムを除いたもの)を指す事が多く、実は植物(正式には針葉樹から分泌される混合物質)からできていた事がわかった。

グループワークを通して生徒達がプラスチック袋の危険性に関して学ぶ事(まずは何がプラスチックに分類されるのか等)は非常に大事だとは思ったけれども、何より道端にゴミを捨てても気にならない所(生徒達だけではなく、大人も)が私としては気になった。確かにゴミの行き場がないからそうなってしまうのかもしれないけれども・・・・。ゴミはゴミ箱へ!って思ってしまうよね。日本人としては。

2日目は主にグループワークで作成した指導案についてそれぞれのグループの代表者が発表し、意見交換を行った(この意見交換でも思いついたら発言の議論が展開され話しについていくのがきつかった・・・・・)。

まだ未定だけれども、今後の活動の中で環境教育の補佐もできたらな~と思っていたので今回の研修はセネガル人の環境教育に対する考え方等が分かったので本当に行って良かったと思う。後、グループワークを通してセネガルの指導案の書き方(特に使用する言葉や略語)も分かったので今後参考にしていきたい。

まだまだフランス語が拙いため色々とセネガル人とコミュニケ―ション取るのは大変だけど、少しずつ成長していると思うので、この調子で活動、言語習得を頑張っていきたい。
グループワークで纏めた「プラスチック袋の危険性」の指導案

Mission conjointe PAM/JICA/DCaS de fornation à Louga -PAM研修-

11月21日~23日までルーガで行われたLe Programme alimentaire mondial des Nations Unies (PAM)(WFP:国連世界食糧計画)の研修に参加してきた。

以下、所感を纏めたもの。

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Mission conjointe PAM/JICA/DcaS de formation des voluntaires japonais de la région de Louga
Du 21 au 23 novembre 2012
Conseil Régional, LOUGA
Mégumi FUJIMOTO(Awa SOW)
Commentaire
La formation du PAM étais bien passé. J’ai appris beacucoup de chose grace à la formation. Bien que je n’ai pas bien connais le mécanisme de la cantine scolaire, à travers la formation, j’ai peu trouver la administration et le programme de la cantine scolaire au Sénégal. De plus, en pratique, j’ai compris comment des écoles reçoivent la alimentation par PAM et ils font la gestion de la cantine scolaire. A travers visite d’école, j’ai pensé que des fiches pour contrôler par équipe pedagogie et CGE est un peu difficile. Donc, c’est très important de faire la planification. Malheureusement, ce projet ne va pas encore commencer à Dahra et Linguère. Je vais essayer à appliquer des activités que j’ai appris pour mon travail. Bien que, c’étais très difficile de comprendre tout les choses en français et s’habituer à suivre la formation et discussion sans repos, j’étais trés contente de y participer. Je vous remercie.

PAM研修
開催日時:20121121日~23
場所:Conseil Régional, LOUGA
  名前:藤本めぐみ(セネガル名 Awa SOW
コメント
3日間にわたるPAM研修に参加してよかったと思います。普段活動では分からなかった学校給食に関する仕組み、運営について多くの事を学ばせて頂きました。特にPAMの方から食糧配布について、約3週間にわたって(11月下旬頃)トラックで各地方の学校に配布されている事等普段疑問に思っていた事を直接聞く事ができたので非常に良い機会でした。今回研修の中で特に学校給食を運営・管理していく上での計画・報告書(Fiche début d’année, Fiche trimestrielle)作成に関しての情報はとても勉強になりました。任地でも学校給食を行っている学校はありますが、今後学校関係者、CGEAPE含め報告書をどのように作成しているかみていきたいと思います。今回、大使館、草の根無償資金のもと食糧貯蔵庫、食堂等ルーガ、ケベメールの計8校に建設され、任地ダーラは対象になっていませんが、今回の研修でPAM学校給食プログラムについて色々と知る事ができたので、今後も自身の活動で活かしていきたいと思います。そして余談ですが、今回日本の機関以外の研修に初めて参加して、プログラムの進行具合(休みなく議論が続いたり等)についていけなかったり、急なスケジュールの変更等があったり、日本の機関が行う研修とはやはり違うなと感じました。何事も経験だなと思うので今後も積極的に機会があれば研修に参加していきたいと思います。
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セネガル教育省、学校給食プログラム担当の人によるプレゼン


ルーガ、ケベメールの学校関係者とIDEN視学官の人達