2012年12月8日土曜日

Atelier de Formation et de Production de Module d' Education a l'Environnement et au Developpement Durable à Linguère -環境教育に関する研修@リンゲール-

最近研修ネタが多いですが、またもや研修に関して。備忘録も兼ねているので、すみません。

12月2‐3日の2日間、リンゲールで行われた環境教育の研修に参加してきた。この研修はカウンターパート(CP)的な存在であり、アンケート調査・活動を一緒にしているSidyが教えてくれた。この研修はL'Association pour le Développement Communqutaire (ADEC) de Linguère(リンゲールの地域開発団体)が主催になって行われていた。この研修は強制参加ではなく、自発的なもの。だから来ている学校関係者の人は学ぶ意欲が高い人やアグレッシブな人が多くて話していて面白かった。


研修時の様子
この研修の目的は気候変動を背景に、持続可能な開発のための教育(環境教育)を教育システム(主にカリキュラム)に取り入れること。最初1日目は主に「気候変動」、「持続可能な開発」、「持続可能な開発のための教育」における理論講座とグループワークであった。理論に関してはフランス語だったので、全部は理解しきれていないけれども、英国留学時に「Sustainable Development-持続可能な開発-」の授業を取っていたので、その内容と似通っていてなんだか懐かしくなった。

1日目の午後から3つのグループ「Changement climatique‐気候変動‐」、「Biodiversité‐生物多様性‐」、「Péril Plastique‐プラスチック袋の危険性‐」に分かれてディスカッション。テーマごとにどういう授業が展開できるか話し合いを行った。CPであるSidyが「気候変動」グループに行ったので、私は「プラスチック袋の危険性」グループに行って話し合いに参加させてもらった(後に共有できると思ったため)。

セネガルではゴミは基本的に道端に捨てている。日本みたいにごみ焼却場も確立されていないし、埋める場所もない。セネガル人はプラスチック袋の危険性に関してどう考えているのか気になっていたけど、先生達は道端に捨てる事で家畜(ヤギや羊)が袋に入っていた食べ物と一緒に一部食べてしまう危険性やプラスチックを燃やす事によって有害物質が発生する危険性を認識していた。

グループワークではどうやって授業の中でプラスチック袋の危険性に関して生徒に分かりやすく伝えるか話し合うはずなのに、セネガル人は思いついたら発言するという感じで議論が展開されたため、イマイチ纏まりのある話し合いはできなかったのが非常に残念(ここで上手く纏められる進行役がいればもう少し良い議論ができたのかなとは思う)。ただ、一つ面白かったのは「プラスチックは何からできているのか?」という質問が出た事。考えた事がなかったので、聞かれて困惑したのだけれども、調べてみるとプラスチックとは合成樹脂(繊維及びゴムを除いたもの)を指す事が多く、実は植物(正式には針葉樹から分泌される混合物質)からできていた事がわかった。

グループワークを通して生徒達がプラスチック袋の危険性に関して学ぶ事(まずは何がプラスチックに分類されるのか等)は非常に大事だとは思ったけれども、何より道端にゴミを捨てても気にならない所(生徒達だけではなく、大人も)が私としては気になった。確かにゴミの行き場がないからそうなってしまうのかもしれないけれども・・・・。ゴミはゴミ箱へ!って思ってしまうよね。日本人としては。

2日目は主にグループワークで作成した指導案についてそれぞれのグループの代表者が発表し、意見交換を行った(この意見交換でも思いついたら発言の議論が展開され話しについていくのがきつかった・・・・・)。

まだ未定だけれども、今後の活動の中で環境教育の補佐もできたらな~と思っていたので今回の研修はセネガル人の環境教育に対する考え方等が分かったので本当に行って良かったと思う。後、グループワークを通してセネガルの指導案の書き方(特に使用する言葉や略語)も分かったので今後参考にしていきたい。

まだまだフランス語が拙いため色々とセネガル人とコミュニケ―ション取るのは大変だけど、少しずつ成長していると思うので、この調子で活動、言語習得を頑張っていきたい。
グループワークで纏めた「プラスチック袋の危険性」の指導案

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