2012年12月22日土曜日

Réflexion 2012 -2012年振り返り-

2012年も後10日で終わり。マヤの予言によると2012年12月21日(母と友人の誕生日)に人類は滅亡すると言われていたみたいだけど、当たらなくてホッ。

この1年を振り返ればあっという間だったけど、一言で言えば本当に色々と精神的にも体力的にもきつかった1年でした。
※振り返りが長い上に纏まりがない文章ですみません。備忘録だと思って読んで下さい。

1月
・初詣@本山&伊勢神宮
・初マラソン大会出場、新春矢作川マラソン(10㎞)
・セネガルへ出発。成田空港、飛行機の中で号泣。
・セネガル到着。先輩隊員に迎え入れられる。
・市内歩行訓練、オリエンテーション(交通安全、安全対策)、懇親会@JICA事務所 
・ワクチン接種(腸チフス、髄膜炎)、表敬訪問@行政改革・技術委員会協力局(DAT)、健康オリエンテーション、表敬訪問@在セネガル大使館
・交通安全講習会(バイク講習)
・語学訓練@Adeshina&ホームステイ

2月
・壮行会@ダカール
・任地ダーラに移動。表敬訪問@配属先IDENリンゲール(教育委員会)、市役所、憲兵隊
・先輩隊員との同居開始
・建設中のアパートの鉄格子、網戸の交渉、電気と水の契約
・ダーラ市内の小学校訪問(Ecole4、Dahra Mbaye、Ndiobene、Montagne,Ngenenene)
・ダーラ市内幼稚園訪問(前任者が日本の幼稚園との交流していた事を知る)

3月
・村落部の小学校訪問(Darou Salam Maure、Ngapp)
・リンゲールの帰国する先輩隊員の活動見学とソワレ(送別会)参加(先輩隊員が水の啓発に関する授業の中でウォロフ語とフランス語を上手く使い分けていた所に感動)
・療養@ダカール(風邪かと思いきや1週間寝ても治らず、3ヶ月経たない間にダカール上京。病院で「インフルエンザ」と診断される。)
・セネガル大統領選挙 Macky SALL勝利!新大統領誕生!

4月
・教育関係者勉強会@ダカール参加
この会合には国際機関であるIFC(世界銀行)、UNICEF、WFP、JICA関係者(調整員、専門家、職員)が参加している。会合と懇親会を通じて福井県出身でIFCで働く方、WFP、UNICEF、JICA専門家(教育・保健)、職員と仲良くなる。
・分科会の教育会@ダカールに参加(情操教育、環境教育、衛生・保健教育についてのアイディア交換会。JICA指導書マニュアル(音楽、図工、体育、環境教育)を取得)
・第1回バイク試験@ルーガ(周りのセネガル人が発言するのを真似て言えば受かると先輩隊員から聞いていたが不合格)
・新築アパートにようやく引越し
・インターネット(ADSL)回線ようやく開通!
・村落部の小学校訪問(Ngapp、Merina SY、Thiamene)
・Thiamene PassでホームステイしているPeace Corp(Erin)と仲良くなる。
・ADET(地域開発銀行)訪問 
前任者が留年防止小規模金融(マイクロファイナンス)をNgapp小学校の校長と学校運営委員会(CGE)代表者と行っていて、その情報収集している中で”ADET”という団体を知る。
そこで働くセネガル人女性Salimata(今ではダーラで1番仲良しのセネガル人)からADETのマイクロファイナンスの事業内容を聞く。その後ADET代表者であり、Melakh小学校Sidy TALL(今では私の活動のパートナー)の連絡先を教えてもらう。
・ダーラ市内の高校(市内には1校しかない)訪問

5月
・先輩隊員による写真展、教員対象セミナー(情操教育、栄養の授業)
・農業会@ダーラ (ダーラの先輩隊員であり野菜隊員の活動見学)
・ジャパンアートマイル(JAM)プロジェクト(国際交流共同壁画制作)に参加する学校選出作業開始
インターネット使用との事だったので中学校か高校で参加を検討(小学校には電気もない学校も多いため)、ダーラ市内の高校訪問、中学校訪問(2校あるうち1校)→最終的に配属先の管轄である中学校(高校は別の管轄)で実施する事が決定。
・村落部の小学校訪問(Ngapp、Thiamene、Merina SY)

6月
・村落会@リンゲール
・第2回バイク試験@ルーガ、(教習所にも行きフランス語での答え方を教えてもらったにも関わらず落ちた)
・中学校で壁画制作するクラスを選出するため授業見学(主に英語の授業)及び壁画制作の広報
・セネガル紹介ビデオ作成及び撮影開始
JAMプロジェクトでは学校交流開始が9月となっていたが、セネガルの学校は10月開始となるため事前にセネガルの学校、文化、生活紹介のビデオを作成する必要があった。
・弾丸でダカール上京、福井県出身IFCで働く方との食事会参加。
・優秀生徒表彰式@Melakh小学校に参加
・村落部の小学校訪問(Ngapp、Thiamene)

7月
・ビデオ撮影
・隊員総会@ダカール
・教育関係者勉強会@ダカール
WFPで働く方による「学校給食プログラム」に関して。ここで在セネガル大使館で働く方(なんと大学院の先輩と学部時代同じゼミ)と仲良くなる。
・先輩隊員による原爆展@高校
・第3回バイク試験(交通局の真正面にある保険会社の人にマダムとの交渉を依頼。3度目の正直、無事合格!)
・ラマダン開始
・リンゲールの先輩隊員の誕生日会参加、家畜市場見学@リンゲール

8月
・フランス語文法、統計分析勉強開始。
・友人Besoumの親戚が暮らす水も電気もない村、Gabugalにて訪問・宿泊。
・牛タン大会@我が家
・学校給食の貯蔵庫・食堂建設プロジェクトの調査で大使館とWFPの人が来ると聞いていたけど、結局ダーラに来ず。残念。
・療養@ダカール(Gabugalから帰ってきた日に右下腹が痛みだし、健康管理員が不在のため調整員に相談するとダカール上京を勧められる・・・)
・サンルイ旅行
・カフリンのOGさんダーラ訪問
・ラマダン明けのお祭りコリテ
・友人Besoumの親戚が暮らすAffe村訪問
・ルーガの先輩隊員のソワレ(送別会)参加。
・バイクの免許を無事取得!後は貸与を待つのみ!

9月
・DIOMEC(銀行)訪問(ここもADETと同様マイクロファイナンスの事業を行っている)
・Sidyに活動計画書を見せ、保護者に対してアンケート調査をしたいという話をしたら自身が作成した学校環境・運営に関する質問票を見せてくれた(これがきっかけで小学校対象にアンケート調査を行う事が決定!)
・私費任国外旅行制度を使ってフランスへ!
フランス語学学校、IDIOM&ホームステイ@ニース 10日間フランス語の勉強
南仏旅行(ニース→エズ→サンポールドヴァンス→グラース→アンティーブ→アルル→トゥーロン→イェール→ニース→パリ)

10月
・バイク貸与
・大使館・WFP連携による学校給食の貯蔵庫・食堂建設プロジェクト学校視察同行
・鶏捌き@コキ村
・命名式(Ngente)
・サッカー観戦@Thiamene
・タバスキ(犠牲祭)
・アンケート調査に向けて先輩隊員とダーラ市内の学校訪問

11月
・IDEN訪問、鶏捌き@リンゲール
・教育関係者勉強会@ダカール(PDEF、教育・訓練10カ年計画に関して)
・IFCで働く福井県出身の方と隊員と寿司会(タイ、チヌ美味しかった~)
・PAES2(JICAの教育環境改善プロジェクト、フェーズ2)セミナー@カフリン
・ダーラ市内(12校)、チャメヌパス地域(23校)、計35校の小学校対象にアンケート調査開始!
・JOCV対象学校給食貯蔵庫・食堂建設プロジェクトにおけるPAM(WFP)による研修@ルーガ
・先輩隊員による壁画制作@ダーラ市内の幼稚園
・ダーラの先輩隊員のソワレ(送別会)

12月
・環境教育に関する研修
・アンケート調査(12月20日無事に35校の小学校でアンケート調査を終える)
・DELFA2@サンルイ (テキストと比べて簡単だった・・・・・)
・ダーラの先輩隊員のソワレ
・学部時代のディベート仲間がセネガル訪問

総括
2012年2月時点で立てた短期目標と比較してみる

1.活動に関して
学校関係者(先生、校長先生)、市役所、Boutique、地域住民とのネットワーク作り
・アンケート調査のおかげで計37校の小学校(2校はチャメヌパス以外の地域)の学校関係者(主に校長先生)と繋がりができ、学校の状況把握ができた。
・JAMプロジェクトで中学校、高校に通っていたためそこでも学校関係者との繋がりができた。
・PAES2セミナー、PAM研修、環境教育に関する研修に参加してダーラ市以外の教育関係者の人とも繋がりができた。
・自宅のインターネット環境が悪く頻繁に市役所にwifi拾いに行っていた。そのおかげで市役所の人達との繋がりができた!

上記に加えて1年目で一緒に活動できる人材確保(カウンターパート的存在)、心から信用できるセネガルの友人ができた事は何よりも収穫!

日常会話におけるウォロフ語、フランス語のレベルを上げること
→ウォロフ語がある程度できるようになったらプラール語の勉強始める。(村に住んでいるプラール人はほとんどウォロフ語が話せないとのこと。村で活動するにはプラール語が必要!)

・フランス語→ラマダン中にフランス語の文法勉強、フランスで語学学校&ホームステイ&南仏旅行したおかげでフランス語への苦手意識がなくなったのは大きな進歩。加えてアンケート調査は全てフランス語で記述されているため、コミュニケーションも比較的フランス語で行うよう努力した(語彙、発音等まだまだ問題有)。
・ウォロフ語→現地語訓練で2週間みっちり勉強。その後半年間集中してウォロフ語勉強。日常会話程度においては困らないけど、ニュアンス、語彙に関してはまだまだ。
・プラール語→簡単な挨拶ができる程度。

今後の課題
・今後、人脈形成を活かして学校関係者対象に学校環境改善・運営向上に関する研修を行う。
・アンケート調査を経て、運営資金不足・援助資金頼りの問題がある学校が多数見受けられた。これを改善するために地域住民含め教育啓発活動・所得創出活動(主にマイクロファイナンス)を行っていく。
・フランス語 DELF 2013年3月B1取得、2013年6月もしくは12月B2取得
・ウォロフ語 語彙を増やしていく。時間ある時に文法をきちっと勉強する。
・プラール語 日常会話できるレベルまでもっていく。

2.研究に関して
文献調査(セネガルの教育、研究動向)を定期的に行う
・この1年間、ちょこちょこ文献調査、情報収集はしているが研究するにあたって文献調査はまだまだ不十分。

セネガル全般の情報、データ収集
・セネガルに関する書物の読書・情報収集はしているが、現段階でまだ自身の言葉で纏めきれていない。

SPSSのしくみの理解、統計分析できる能力をつける 
・基本的な統計分析を勉強している段階。研究で統計分析するにはまだまだ勉強不足

その他
・アンケート調査を経て自身のコミュニケーション力・質的分析に関する知識・スキル不足を認識
・教育関係者勉強会、JICAプロジェクトセミナー、PAM研修等に参加してセネガルの教育に関わる人達との人脈形成はできた。後はデータ・情報収集させて頂き、研究に活かしていきたい。

今後の課題
・文献調査、セネガル全般の情報・データ収集をしながら自身の言葉で纏めていく作業を行う(最低週1回)。
・基本的な統計分析をマスターし、研究で使えるレベルまでもっていく(纏めて勉強する時間作る)
・質的分析に関する勉強。
・11月までに質問票を作成し、12月にインタビュー実施。

3.今後の進路、インターンに関して
JICA関係者(調整員、JICA専門家、職員)、政府系機関、国際機関、NGO、Peacecorp(アメリカのボランティア団体)とのネットワーク作り
・教育関係者勉強会を通じてIFC(世界銀行)、WFP、UNICEFで働く日本人、JICA関係者との繋がりができた。

今後の課題
・2年目はCVを作成し、情報収集を行いつつ色んな方に相談しながらインターンの機会を取得するためのアピール方法を考え、実行。

4.その他
計画をきちんと立てられるようになること、予測して行動できるようになること。
・日々の記録、Dailyをつけるようになってからだいぶ計画→実行できるようになった。

相手の気持ち、立場になって物事を考える思考を養うこと、相手への配慮をもっとする。
・あらゆる気遣いに関してはまだまだ。

まめになる(特にメール等に関して)
・以前よりレスポンスは早くなったと思うがまだまだメール処理能力は低い。

自己分析、より自分を客観的に見て考えられる力をつけること。
・日々の記録、Dailyをつけるようになってから自身の行動を以前よりは客観的に見れるようになったと思う。

一般常識、漢字の知識を蓄積する。
・一般常識(主に時事)→なるべく日本のニュースをチェックしているようにしているがまだまだ情報収集不足。
・漢字の知識→普段日本語に接する機会がめっきり減ってしまった為意識的にやる必要有。

腹筋を鍛える、持久力をつける。
・腹筋は日々行っている
・ランニングが日々行えていないため持久力はまだまだ不十分。

家畜、農業を個人的に楽しめる程度の知識と技術を身につけること。
・家畜→この1年間3回鶏捌く機会があったので、鶏の首を切って血を抜く作業、鶏の部位把握は大体できるようになった。
・農業→レタス栽培に関しては先輩隊員から少し教わった。他の野菜に関してはまだまだ知識不足。

ブログ執筆
・この1年間で個人ブログ投稿数は45。月に2,3回のペース
・9月から始めた開発ガナス、10月から始まったJICAWorld Reporterの執筆が各1回ずつ。

今後の課題
・引き続き日々の記録Dailyを行い、計画→実行→評価(振り返り)の作業を行う(特に振り返りの作業)
・あらゆる作業において優先順位を決めて行う。行き当たりばったりにならない。
・日頃から相手への配慮、気遣い等意識する。
・時事ネタ収集、日経新聞(電子版)購読
・読書量を増やし、継続的に漢字の知識を蓄積
・腹筋に加え、背筋・腕立て等追加で継続的に行う。
・家畜→鶏捌き等行う機会を増やす。農業→ガルディアン(警備員)設置する事になったので家庭菜園開始。
・定期的にブログ更新(開発ガナス:最低月1回更新、JICAWR:最低月1回、個人ブログ:月3回程度)

2013年の目標に関してはこれらの課題をもとに改めて投稿致します。

Synthèse sur la enquête éducative -学校環境・運営改善に関するアンケート調査 総括-

12月20日、ようやく学校環境・運営に関するアンケート調査を終えた。対象はチャメヌパス地域(23校)、ダーラ市内(12校)の計35校の小学校だったけれど、たまたま遭遇した他の地域の村落部小学校校長にも協力してもらい、結果的には37校でアンケート調査を実施した。

今回、アンケート作成者であるSidy(以前Melakh小学校校長、現在ダーラ市内の中学校の数学教師)、同任地の先輩隊員に協力してもらい、無事に12月中に終える事ができて本当に良かった。2人に感謝!

アンケート調査を経て学んだ事と気づいた事
・自身が作成したものではない質問票を使って代わりに説明する事は難しい。
・初めて行く学校ではなかなか信頼関係構築ができていないため、コミュニケーションを図る事が通常より困難。
・自身のコミュニケーション能力の低さ(主にフランス語、ウォロフ語において)、アンケート調査実施にあたる知識・スキル不足を痛感。
・質問に対する回答は全て3択式(簡単に言えば①いいえ、③どちらでもない、⑤はい、といった具合)。どの回答にも該当するもしくは該当しない場合の選び方が困難。
・アンケート調査を通して実際に学校運営、資金管理等の仕組みが分かった。

良かった事
・毎回、前日になるべく相手(校長先生)の都合の良い時間帯に合わせてアポ取っていたのだけど、大体の人が時間通りに学校にいてくれた。
・CGEメンバーの代表者、会計係を呼んできてほしいと頼んでいたらきちんと呼んでくれていた(中には仕事の都合上会えなかった人たちも多々いる)
・アンケートの質問項目に対して適切に答えてくれた(きちんと自身の運営が上手くいっていない場合に「No」と言ってくれる人は正直である)。
・CGE内規、貸借対照表、学校のプログラムを嫌がらずに見せてくれた人達がいた(きちんとやっている証拠である)。
・アンケート調査活動に快く協力してくれる人、有難いと言ってくれた人、自身の問題が明確になったと言ってくれた人達がいた。

悪かった事
・アンケート実施後、見返りや資金援助を求められる事が多々あった。確かに以前JICAの教育環境改善プロジェクト(PAESフェーズ1)が入っていて資金援助がなされていたとはいえ、援助慣れしている学校に対してはやはり残念に思う(現にJOCVは問題提起してくれるけど、解決策は提示してくれないとまで言われた。なぜJOCVが解決策を提示しなければならないのか疑問に思った。答えを見つけるのは彼らの仕事である。)
・個人の私物を要求された事(パソコン、バイク等)
・アンケート調査に対してInspection(検査)だと思っている人がいた(色々資料を見せてと言ったのでこう思われるのは仕方ない部分はある)。

37校でアンケート調査を実施できた事は良かったけれども、まだまだ質の部分(質問内容、インタビューの仕方等)では課題があるので今後自身が研究で調査させてもらう時にはそこを改善した状態で行えるようにしたい。

今後、アンケート結果をデータ化してCPとともに分析し、その結果に関して情報共有及び意見交換という形で研修を行っていきたいと考えている。

ダーラ市内の小学校Ngo,m、ダーラには2校日本の援助で建設された学校がある。


2012年12月8日土曜日

Atelier de Formation et de Production de Module d' Education a l'Environnement et au Developpement Durable à Linguère -環境教育に関する研修@リンゲール-

最近研修ネタが多いですが、またもや研修に関して。備忘録も兼ねているので、すみません。

12月2‐3日の2日間、リンゲールで行われた環境教育の研修に参加してきた。この研修はカウンターパート(CP)的な存在であり、アンケート調査・活動を一緒にしているSidyが教えてくれた。この研修はL'Association pour le Développement Communqutaire (ADEC) de Linguère(リンゲールの地域開発団体)が主催になって行われていた。この研修は強制参加ではなく、自発的なもの。だから来ている学校関係者の人は学ぶ意欲が高い人やアグレッシブな人が多くて話していて面白かった。


研修時の様子
この研修の目的は気候変動を背景に、持続可能な開発のための教育(環境教育)を教育システム(主にカリキュラム)に取り入れること。最初1日目は主に「気候変動」、「持続可能な開発」、「持続可能な開発のための教育」における理論講座とグループワークであった。理論に関してはフランス語だったので、全部は理解しきれていないけれども、英国留学時に「Sustainable Development-持続可能な開発-」の授業を取っていたので、その内容と似通っていてなんだか懐かしくなった。

1日目の午後から3つのグループ「Changement climatique‐気候変動‐」、「Biodiversité‐生物多様性‐」、「Péril Plastique‐プラスチック袋の危険性‐」に分かれてディスカッション。テーマごとにどういう授業が展開できるか話し合いを行った。CPであるSidyが「気候変動」グループに行ったので、私は「プラスチック袋の危険性」グループに行って話し合いに参加させてもらった(後に共有できると思ったため)。

セネガルではゴミは基本的に道端に捨てている。日本みたいにごみ焼却場も確立されていないし、埋める場所もない。セネガル人はプラスチック袋の危険性に関してどう考えているのか気になっていたけど、先生達は道端に捨てる事で家畜(ヤギや羊)が袋に入っていた食べ物と一緒に一部食べてしまう危険性やプラスチックを燃やす事によって有害物質が発生する危険性を認識していた。

グループワークではどうやって授業の中でプラスチック袋の危険性に関して生徒に分かりやすく伝えるか話し合うはずなのに、セネガル人は思いついたら発言するという感じで議論が展開されたため、イマイチ纏まりのある話し合いはできなかったのが非常に残念(ここで上手く纏められる進行役がいればもう少し良い議論ができたのかなとは思う)。ただ、一つ面白かったのは「プラスチックは何からできているのか?」という質問が出た事。考えた事がなかったので、聞かれて困惑したのだけれども、調べてみるとプラスチックとは合成樹脂(繊維及びゴムを除いたもの)を指す事が多く、実は植物(正式には針葉樹から分泌される混合物質)からできていた事がわかった。

グループワークを通して生徒達がプラスチック袋の危険性に関して学ぶ事(まずは何がプラスチックに分類されるのか等)は非常に大事だとは思ったけれども、何より道端にゴミを捨てても気にならない所(生徒達だけではなく、大人も)が私としては気になった。確かにゴミの行き場がないからそうなってしまうのかもしれないけれども・・・・。ゴミはゴミ箱へ!って思ってしまうよね。日本人としては。

2日目は主にグループワークで作成した指導案についてそれぞれのグループの代表者が発表し、意見交換を行った(この意見交換でも思いついたら発言の議論が展開され話しについていくのがきつかった・・・・・)。

まだ未定だけれども、今後の活動の中で環境教育の補佐もできたらな~と思っていたので今回の研修はセネガル人の環境教育に対する考え方等が分かったので本当に行って良かったと思う。後、グループワークを通してセネガルの指導案の書き方(特に使用する言葉や略語)も分かったので今後参考にしていきたい。

まだまだフランス語が拙いため色々とセネガル人とコミュニケ―ション取るのは大変だけど、少しずつ成長していると思うので、この調子で活動、言語習得を頑張っていきたい。
グループワークで纏めた「プラスチック袋の危険性」の指導案

Mission conjointe PAM/JICA/DCaS de fornation à Louga -PAM研修-

11月21日~23日までルーガで行われたLe Programme alimentaire mondial des Nations Unies (PAM)(WFP:国連世界食糧計画)の研修に参加してきた。

以下、所感を纏めたもの。

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Mission conjointe PAM/JICA/DcaS de formation des voluntaires japonais de la région de Louga
Du 21 au 23 novembre 2012
Conseil Régional, LOUGA
Mégumi FUJIMOTO(Awa SOW)
Commentaire
La formation du PAM étais bien passé. J’ai appris beacucoup de chose grace à la formation. Bien que je n’ai pas bien connais le mécanisme de la cantine scolaire, à travers la formation, j’ai peu trouver la administration et le programme de la cantine scolaire au Sénégal. De plus, en pratique, j’ai compris comment des écoles reçoivent la alimentation par PAM et ils font la gestion de la cantine scolaire. A travers visite d’école, j’ai pensé que des fiches pour contrôler par équipe pedagogie et CGE est un peu difficile. Donc, c’est très important de faire la planification. Malheureusement, ce projet ne va pas encore commencer à Dahra et Linguère. Je vais essayer à appliquer des activités que j’ai appris pour mon travail. Bien que, c’étais très difficile de comprendre tout les choses en français et s’habituer à suivre la formation et discussion sans repos, j’étais trés contente de y participer. Je vous remercie.

PAM研修
開催日時:20121121日~23
場所:Conseil Régional, LOUGA
  名前:藤本めぐみ(セネガル名 Awa SOW
コメント
3日間にわたるPAM研修に参加してよかったと思います。普段活動では分からなかった学校給食に関する仕組み、運営について多くの事を学ばせて頂きました。特にPAMの方から食糧配布について、約3週間にわたって(11月下旬頃)トラックで各地方の学校に配布されている事等普段疑問に思っていた事を直接聞く事ができたので非常に良い機会でした。今回研修の中で特に学校給食を運営・管理していく上での計画・報告書(Fiche début d’année, Fiche trimestrielle)作成に関しての情報はとても勉強になりました。任地でも学校給食を行っている学校はありますが、今後学校関係者、CGEAPE含め報告書をどのように作成しているかみていきたいと思います。今回、大使館、草の根無償資金のもと食糧貯蔵庫、食堂等ルーガ、ケベメールの計8校に建設され、任地ダーラは対象になっていませんが、今回の研修でPAM学校給食プログラムについて色々と知る事ができたので、今後も自身の活動で活かしていきたいと思います。そして余談ですが、今回日本の機関以外の研修に初めて参加して、プログラムの進行具合(休みなく議論が続いたり等)についていけなかったり、急なスケジュールの変更等があったり、日本の機関が行う研修とはやはり違うなと感じました。何事も経験だなと思うので今後も積極的に機会があれば研修に参加していきたいと思います。
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セネガル教育省、学校給食プログラム担当の人によるプレゼン


ルーガ、ケベメールの学校関係者とIDEN視学官の人達


2012年11月18日日曜日

Faire une enquéte à l'école primaire de Melakh -アンケート調査@Melakh小学校-

11月16日、Melakh小学校の校長、Sidyが作成した質問票をもとにまずはMelakhにて第1回アンケート調査を実施!

数名集めてのアンケート実施となると思いきや、Sidyが学校運営委員会(CGE)代表者、先生方を集めてくれたので、計11名(Sidy入れて12名)にて調査を行う事ができた。

今回、第1回目ということもあり作成者であるSidyに解説してもらいつつ、私は記録、集計係として調査を進めていった。

質問項目を説明する様子

質問を聞いている先生方の様子

1番右に座っているのがCGE代表者

アンケート調査をして気付いた事は意外に学校関係者、CGE内で情報が共有されていなかった事。例えば、「学校の目的(ビジョン/ミッション)を明確に説明できますか?」という質問に対して「Yes!」と答える先生もいたのだけれども、結局その目的内容に関して先生同士で共有されていない事が改めて分かった(1番最初の質問にも関わらず先生同士であーだーこーだの議論が展開されて少々時間がかかってしまった・・・・)

そして、思っていた以上にCGEは機能していない事もこの調査で分かった。内規上では任期が2年なので、2年毎に選挙を実行しなければならないのに、そのままメンバーも代表者も変わらず。しかも、定期的な会合も行われていないし、中間・年度末総括表も提出していない・・・・・。せっかくフェーズ1(2007年‐2010年)でJICAの「教育環境改善プロジェクト(PAES)」がルーガ州で行われ、CGEに対する研修や会合が行われていたはずなのに(きちんとマニュアルも配られている)、機能していないのでは意味がない。

とりあえず、このアンケート調査を通して各学校間だけではなく、村・地区地域全体においても情報共有が行われ少しでも学校関係者、CGEメンバー、保護者達の学校運営に対する意識変化があればなと思う。

La réunion de PAES2 à Kaffrine -PAES2会合@カフリン-


111315日までPAES2会合に参加するため、セネガル南部カフリンに行ってきた。カフリンは以前カオラック州の一部であり、2008年にカフリン県、クンゲル県を分割してカフリン州が設置された。カフリンは町の活性具合はさほど任地ダーラと変わらないけど、やはり州だけあって教育委員会の規模やSonatel(通信会社)があるところが違う!


IDEN@カフリン、IDEN@リンゲールより規模が大きい!

今回、JICAの「教育環境改善プロジェクトPAES(フェーズ2)」のモデル地域となっているカフリンで会合が行われた。プロジェクトの詳細は以下のHPをご覧ください。
http://www.jica.go.jp/project/senegal/001/outline/index.html

会合の内容は主にモニタリング(管理)で学校運営委員会(以下CGE)の連合をどのように機能させていくかという事について教育省の人、州視学官、県視学官、学校関係者(特に校長)、CGE関係者、市町村代表が集まり話し合いを進めていた。実はルーガ州(私の任地含む)でフェーズ1が行われ、CGEを組織化し、運営向上を行うための会合・研修等を行っていたのだけれども、やはり県視学官数名が県内の学校(例えばリンゲール県内だと254校)をモニタリングするのは困難であるという課題が出ていた。そこで、フェーズ2ではCGE連合を設け、よりモニタリング強化をしようという事で今回話合いの場が設けられた。

会合の中での議論やグループディスカッションの様子を見ていて、セネガル人がイニシアティブをとって話し合いを進めている所が本当に素晴らしいと思った。もちろん、プロジェクト含め会合の支援は教育省だけではなくJICAによっても行われているのだけれども、JICA教育専門家さんが主体となって議論を進めているのではなく、セネガル人それぞれが主導的に話し合いを進めていく姿に物凄くやる気を感じられたので、改めて会合の場に参加できてよかった!

更にこの会合に参加してよかったと思う事は今後自分が人を集めて会合や研修を行う上でどういう事ができそうか?可能か?具体的なイメージをもてた事。ボランティアレベル(草の根レベル)なので、お金はそこまでかけられないけど、アンケート調査結果を報告し、その結果から分析された課題を学校関係者、CGEメンバー、保護者達と話し合いできる場を作っていきたいと改めて思った(もちろん、私が主体となって議論を展開していくのではなく、セネガル人達が主体的に話合える場が理想である)。

会合の様子
Group Discussionの様子(4つのグループに分かれて話し合い。各グループ30名程度)

Group Discussionの後それぞれのGroupが今後の課題について発表

今回、会合に参加して改めてCGEの活動について学んだ事がたくさんあった(特に活動計画作成(PAV)、中間・年度末総括表提出する義務がある事や学校運営資金に関してCGE管轄である事等)。私自身、期待される要請内容から学校環境改善、学校運営向上をCGEと一緒に行っていく事が記載されているのだけれども、一緒に活動をやっていけそうな人物として結局校長先生が多く、今はCGEの活動にあまり触れていなかった(CGEの代表者の中で一緒に活動できそうな人がなかなか見つからなかった事や学校運営に関してはCGEのメンバーを探して話を聞くより校長に聞いた方が早かったという理由もある)

任地の学校の様子を見ると学校運営(特に資金面)が上手くいっている学校は大体校長がしっかりしている。ただ、校長は必ずしもそこの学校にずっといるわけではないし、移動する可能性もあるので、もしその校長が移動してしまえばそこの学校運営状況は悪くなる可能性だってある。一方で学校運営がCGEメンバー(村・地域住民代表)によって機能していれば校長が代わったとしてもそこの学校運営状況が悪くなることはない。よって、CGEが機能し、CGEによる学校運営(特に資金管理)は非常に大事である事が改めて分かる。

今回カフリンで活動する先輩隊員であり同じ村落でIDEN配属の方がCGE中心に活動を進めているという話を聞き、掲げている活動目標は違えどCGE活動についてコツコツ情報を集めたり、学校関係者以外(特に村地域代表、村長、保護者、役所関係者等)と繋がりを持つことが重要であると認識したので、今後CGE活動や村住民達とも積極的に関わっていきたいと思う。

2012年11月16日金曜日

PDEF ‐教育・訓練10カ年計画‐

11月8日、ダカールにて教育関係者勉強会に参加してきた。
※教育関係者勉強会とは国連機関(UNICEF、WFP、IFC)、JICA関係者、大使館、JOCVが集まり、それぞれ発表者を決めて意見交換を行う会合である。

今回、セネガル国家教育政策である「Programme Décennal de l'Education et de la Formation (PDEF)」、「教育・訓練10か年計画」について振り返る内容であった(私自身、今後セネガルの教育に関して研究していくうえでこの政策の概要を知っている事は非常に重要)

2000年に始まり、10か年計画なのだけれども、2003年に改訂が行われ2011年に終了。来月12月になんと新しいPDEF(2012‐)が発表される。2011年終了時のPDEFから内容がどう変わっているか非常に楽しみである。

PDEFの3つの柱として①教育へのアクセス、②教育の質、③学校運営・管理が挙げられる。

①教育へのアクセス
・教師不足(雇用)
・学校インフラ(教室)整備
教育機会の多様化(フランコアラブ学校やダーラ)

②教育の質
・カリキュラム
・十分な教科書の供給
・学校給食
・学校プロジェクト(補助金給与等)
・学習時間 評価基準の標準化
・教師の初期及び継続的な研修

③学校運営・管理
地方分権/権限移譲
教員の配置等の管理
参加型学校運営

※・で示されている項目は重要課題とされている。

私の活動はこの中でも③学校運営・管理の中で参加型学校運営における学校環境改善、運営向上のサポートをする事である。全体的にみると重要課題には挙げられていないけれども、教育のアクセス、教育の質向上する上でも学校環境をまず整える事は非常に大事であると思っている。

JICAプロジェクトも基本的にPDEFの中に掲げられている重要項目対象にプロジェクトは進められている(ここで具体的にプロジェクトとPDEFについて記述すると長くなってしまうので、割愛させて頂く。)

全体の中で自分の任地における学校状況、問題を把握する事は非常に大事である。セネガルに来るまでエチオピアを対象地域としてずっと研究してきたため、セネガルの国家教育政策について十分把握しきれていなかったし、いまだ十分な文献調査ができていない。

今回の勉強会である程度セネガル国家教育政策に関してイメージができるようになったので、文献調査を進めながら具体的に研究計画を進めていきたい。目標は1月までに研究計画書を作成する!(実は2013年1月にセネガル隊員のOBであり研究科の先輩が理数科教育プロジェクトの業務調整専門家としてセネガルに赴任するためそれまでになんとか形にして見てもらいたい)

2013年1月は隊員総会、1年報告会があるため、活動面でも忙しいのだけれども、なんとか2012年が終わるまでに色々と自分なりに1年目の活動や研究面で目標を達成して、2年目を迎えられたらと思う。

後、2ヶ月が勝負!!!!!!!!!!!!!!頑張ります!

Réflexion en octobre -10月振り返り‐

Bonjour! Tout le monde! 皆さん、こんにちは!ご無沙汰です!

フランス滞在記も少しずつ纏めているのですが、かなーりの時間がかかるので、少しずつ更新していきます。お楽しみあれ!

ようやく11月に入った事もあって、ひとまず10月の振り返りをしたいと思う。
9月に任国外旅行でフランスに行き、また新たな視点でセネガルでの生活に挑み始めた10月・・・。

10月1日:任国外旅行後のダカール散策
フランスからセネガルに戻ってきてから首都ダカールの町を散策しているとあまりにも環境に適応できず(人の動き、セネガル人の勧誘等)、自分が2012年1月赴任した当初に戻った感覚に陥る・・・。

10月2日:任地ダーラに到着
調整員が出張でダーラ・リンゲール方面に来ていたので、ついでに配属先教育委員会(IDEN)訪問。局長、直属上司にお土産(マルセイユの石鹸)を渡す!そして、24日間、家を空けた後の状態は悲惨でした(雨漏り、ゴキブリの死体、様々な虫達、その他諸々・・・・)

10月3日:念願のバイク貸与
YAMAHA AG100

※私の背後にある家が大家さん宅。自宅がアパートなので、ここにバイク置かせてもらっている
10月5日;先輩隊員によるバイク指導
先輩隊員からバイクに乗る上で任地での交通状況等アドバイスをもらう(日曜は定期市場があり、人通りが多いのでバイクに乗る事は極力控える等)

今はバイクに乗って村落部の学校訪問・巡回しています!(もちろん、安全運転!!)


10月8日:WFP・大使館連携による小学校給食貯蔵庫・食堂建設のプロジェクト@ルーガ
ルーガの学校視察・インタビュー調査に同行させてもらった!昼12時からのスタートで、ルーガ州視学官事務所(IA)、ルーガ県視学官事務所(IDEN)に表敬後、食料貯蔵庫・食堂・台所建設する学校を選出するため5校の小学校(1番遠くて市内から約30㎞)を回るというハードスケジュール(しかも昼食無)。初めてフランス語使用でのインタビュー調査を聞いて、かなりワクワクした反面、全てを完全に理解できない事の辛さも感じた。でも、本当に勉強になったし、今後自分も任地の学校対象にアンケート調査を実施するので参考にしたい。

インタビュー時の様子。


10月9日:鶏捌き会@コキ村
ルーガから任地ダーラに戻る時、必ず通るコキ村。今回、初めてコキ村に立ち寄った!コキ村では、現在同じ村落隊員が活動している。

なんと、私が立ち寄る時に飼っている鶏を2羽捌くとの事で、今回、初めて捌かせていただいた!家畜隊員がいたので、色々と捌き方を教えてもらい、かなり面白かったです。ここで生き物(肉)を頂くという事は捌く所から始まるのです。

Bismilaaaa、いざ、鶏の首を・・・

解体作業の様子


10月20日:命名式(Ngente)、サッカー観戦@Thiamene
一番右に写っているセネガル女性、Saliとよく行くレストランのおばちゃんFamilyのNgente(命名式)に参加してきた。

真ん中に写っている女性に子供が生まれた

bebe(赤ちゃん)と一緒に!

サッカー観戦。今回、Ngapp村チームVSPampi村チームによる最終決戦を見てきた。結果的に私が応援していたNgapp村チーム(私の知り合いが数多くいる)は負けてしまったのだけれども、なかなかの接戦で見ていて面白かった!後、グラウンドの土がふかふかの砂なので、その中でサッカーをしているセネガル人凄い!!

サッカーの試合の様子

一緒に見に行ったメンバー


10月26日:タバスキ(犠牲祭)
セネガルではイスラム教一大イベント、タバスキ(犠牲祭)が行われる。ちなみにアラビア語ではイード・アル=アドハ-という。タバスキ(犠牲祭)はラマダン(断食月)が明けて1ヶ月と10日後、イスラム暦の11月10日に行われるお祭りである。別名、「羊祭り」とも呼ばれ、その背景には、旧約聖書のAbrahamが信仰の証として最愛の息子、Ishamaelを神の生贄に捧げようとした故事にならって、一家の家長はその資金力に応じて、羊(オス)を最低1頭は殺して神に捧げなくてはならない事になっている。ちなみにお金のない人はヤギ、鶏を代用しても良い事になっている。


今回、計3軒の家に訪問。
まずは、コリテ(ラマダン明けのお祭り)でも訪問したBesoum宅に行ってきた。ここで、3頭羊を捌く様子を傍観。
3人がかりで捌きます

捌いた肉を調理する女性達

ポテト、玉葱、羊肉の料理(パンと一緒に食べる)

Besoum、綺麗だね!

この後、羊肉をもらい、2軒目Melakh村の校長先生宅訪問。なんとここでも羊肉をもらった。後日、ダーラ隊員でタバスキ会(羊肉会)を開催し、羊肉のから揚げ、羊肉入りカレースープ、羊肉焼肉風サラダを作った!!
大家さんFamilyの子供達

10月31日:ダーラの先輩隊員とダーラ市内の学校訪問

11月からダーラ市内の小学校(12校)、チャメヌ村地域の小学校(23校)、計35校の小学校にてアンケート調査を実施する予定である。私は村落部の学校中心に活動しているため、今回、ダーラ市内の学校で活動している先輩隊員とアンケート調査の協力を依頼するため学校訪問してきた。

久しぶりに歩いてダーラ市内の学校を回る。シャレットがなかなかつかまらずこの日はひたすら炎天下の中歩いた。
このシャレットに乗りたかったけど、通常50CFAで乗れる所を500CFAと言われたので断念。その代りに写真撮影した笑
去年できたばかりの幼稚園@Angle L'islam
纏め

振り返るとイベント尽くしで充実していたなと思う反面、実はあらゆる活動があまり上手くいっていなかった。

1.学校巡回、訪問
10月26日にタバスキ(犠牲祭)があるため学校が10月から開始予定なのにほとんど始まっていなかったし、先生達のやる気が全く見られない状況が続いた(中にはもちろん、頑張っている先生もいるし、色んな理由があるわけで仕方ない部分はある)。宗教行事を大事にする事は物凄く大切だけれども、ある程度事前に授業のスケジュールが組まれている中で、時間が減る事に対しての危機感や焦りというものは全くないのはやはり問題。こういった状況から自身のモチベーションも低下していた。今後、こういう宗教行事で予定変更せざるをえない状況を見越した上で計画立てていくべし!

2.アートマイルプロジェクト
交流校である日本の小学校の先生とのコミュニケーションが上手くいっていなかった。主にメールのやり取り中心でJAM事務局が作成した掲示板を全く活用していなかった上に全然メールの返信がなかったので、全然情報共有がなされていなかった。こちら側としてもセネガルの中学校がまだ10月開始していなかったり、タバスキ前であまり先生達の動きがみられなかったりと進展があまりなかったのだけれども、やはり定期的な情報共有は非常に大事である。この前思い切ってSkypeでチャットしてみたらようやく向こうの忙しい状況が把握する事ができたので、今後互いの状況も把握しながら計画立てて実行していけたらと思う。とりあえず、週1ペースで進捗報告をすることを決めたので今後も密にコミュニケーションはとっていきたい!

3.語学
フランスまで行って頑張ってフランス語を勉強しているけど、思った以上に使う機会に恵まれない、コミュニケーションではほぼウォロフ語を強いられるこの環境に嫌気が差していた。でも、実際セネガル隊員の中にはフランス語能力試験、DELF B2まで習得した隊員はいるわけで、やっぱり自分の努力が足らないと思う。使う機会も自分で作らないといけないし、日々の勉強を怠ってはいけない。よって、どうにかして自分に合うフランス語の先生を探すべし!

4.ブログ更新の停滞
自分の考えを上手く文章化したり、日本語で表現する事に時間がかかったり、読者の視点も気になり始め、ブログ更新する事を少し億劫に感じるようになった。その他にも色々理由はあるけれども全ては日々の訓練、習慣なので怠らないよう頑張りたい。

上記4つに加え研究、進路についても本格的に考え始め悩む事が多かった。特に進路に関してはこの2年間の活動が大いに影響してくるので、日々悩みつつも情報収集を怠らず、あらゆる機会を逃さないようにしたい。改めて当初予定していた計画通りにはいかなかったり、自身の能力が思っていた以上に伸びていない(特に言語面)ので、もう一度改めて計画を立て直して実行しようと思う。

纏まりのない文章で申し訳ありません・・・・・・・・・・。とりあえず日々計画立てて実行する事、振り返る事を忘れないよう心掛けていきたい(常にPlan→Do→Seeを考える事は重要!)。

2012年10月22日月曜日

Séjour en France ① -école de langues français et la famille accueillante-

フランス滞在記 その1:「語学学校とホームステイ」

9月12日~30日の19日間、任国外旅行でフランスに行ってきた。11日間はニースに滞在し、仏家庭でホームステイしながら語学学校でフランス語を勉強、残り8日間(セネガルまでの移動含む)は南仏旅行した。

19日間のフランス滞在はかなり中身が濃かったので、フランス滞在記(その1~その8)という形で綴っていきたい。

まずは「語学学校とホームステイ」について

語学学校 ‐IDIOM@NICE‐

ニースの「IDIOM」という語学学校で実質7日間、フランス語の授業を受けた。
http://www.idiom.fr/

授業内容は以下の通り。

グループレッスン
1限目(8:00-9:30) Vocabulaire 語彙
2限目(9:45-11:15) Grammmaire 文法
3限目(11:30-13:00) Conversation 会話

2回だけ90分のプライベートレッスンを受講(主に会話中心)

語学学校は先輩隊員からの紹介で、スイス、ドイツ出身者が多く、年齢層が比較的高く、そしてフランス語のレベルも高いと聞いていたので、初日のグループレッスンの時にはかなり緊張していた。しかし、私が入ったクラスはDELFでA2くらいのレベルだったので、比較的基礎中心の授業であった(特に文法は動詞の活用、複合過去・半過去、単純未来形・前未来で既に自身で勉強したものであったので、そこまで難しいものではなかった。個人的には条件法・接続法についてやりたかったのだけれども、やはり実質7日間の授業では十分ではないとのこと・・・・)

ちなみにグループレッスンのクラスは自分を入れて計4人の少人数であった。受講者はスイス人(ドイツ語圏出身)、ドイツ人、トルコ人でスイス育ち(ダブル国籍)。スイス人が大体40-50代くらいで、ドイツ人は恐らく50代後半か60代、トルコ人は32歳で皆私よりかなり年上。趣味でフランス語を勉強している人もいたけど、ほとんどの受講者は仕事でフランス語が必要なため勉強しに来ている様子だった(ただ、会社のお金で来ている人がほとんどなので、勉強しつつもリゾート地であるニースを楽しんでいる様子でもあった。羨ましい・・・)

左からスイス人、トルコ人、自分、ドイツ人

語学学校まで行ってフランス語を受講して良かった事は、あやふやだった文法が理解できた事、語彙力が上がった事、会話でフランス語を使用するのに抵抗がなくなった事、そして、フランス語習得に向けて志の高い受講者と日々過ごせた事である。

遠足の機会もあり、今回Collins ChateauとMonacoに行ってきた。先生が引率してくれたので、色々説明を聞きながら回れたのでとても楽しい時間を過ごせた(フランス語を使用するためこれも授業の一環ともいえる笑)。遠足に関しては後に記事をアップする予定!


ホームステイ

ホームステイ先は50代後半の夫婦(ホストマザーはパリ出身で、ホストファザーはイタリア出身ニース育ち!)。ホストマザーは保険会社で働いていて、ホストファザーは電力会社で働いている。子供がそれぞれロンドン、シンガポール等で暮らしていて、年に2,3回ニースに遊びに来るとの事。今回、シンガポールで暮らす娘さんが旦那さんのロンドン出張ついでにニースに訪問。一緒にアルプスを散策した。娘さんは日本(京都)に住んでいた経験があり、日本についての話もできたので楽しかった。(つくづく私がもっとフランス語できたら会話が広がったのにな~と思う事多々あり。)

ホームステイは10日間だったけど、フランス人の生活や文化等知る事ができ、何より実際にフランス語を使える機会がたくさんあったので、本当に良い経験だった。ホームステイ先には後の南仏旅行中、荷物を預かって頂いたりと本当に色々御世話になった。感謝!!!!


アルプスにて

ホームステイ先のアパート

綺麗なアパートで、与えられた部屋も物凄く綺麗で、かなり快適でした(もちろん停電、断水、ネット未接続という状況もない)。エレベーターが物凄く怖かった。(後にエレベーターの写真アップします)

                                                10日間滞在で4回も出た料理


ニースの海岸
(ホストマザーは週3くらいで仕事終わりに泳ぎにきている。凄い体力!)

2012年9月21日金曜日

Bonjour! Je vais présenter le journal de mon activités au Sénégal

Bonjour, tout les monde!!

今、フランス、ニースでホームステイしながら語学学校に通っています。授業が実質7日間なので、かなり短いですが、自費で来ているので、色々吸収してセネガルに帰りたいと思います。

ニースや語学学校に関しては後日詳しく紹介したいと思います。


さて、本題。友人の紹介で「開発メディアganas」(国際協力のトレンド、NGO活動、BOPビジネス、アジア・アフリカ情報発信している団体)で記事を連載させて頂く事になりました。

開発メディアganasとは

【セネガル協力隊がゆく(1)】見知らぬ人との「あいさつ」は情報収集の糸口! 


テーマを一つに絞って記事を執筆するまでに約1ヶ月かかってしまいました。普段、個人ブログでは思いのままに書いているけれど、このようにテーマを一つに絞って文章を書く事の難しさを痛感。。普段から記事を執筆する事も考慮に入れつつ、ネタ集めしていきたいと思います!

自身の活動や経験について情報発信でき、自身について振り返る機会をもらえて、紹介してくれた友人にはとても感謝しています。

加えて、JICAボランティアのサイトにある「World Reporter」でもブログを書かせて頂く事になりました。WORLD REPORTER

今、JICAセネガル事務所で修正最中なので、近々公開されると思います。拝見して頂けると大変嬉しいです。

個人ブログ、開発メディアganas、World Reporterと今後3つのブログを更新していく予定です。文章を書くのが苦手、かつ日本語も苦手(特に漢字)なので、かなり大変な作業になるかと思いますが、文章を書くのも訓練だと思っているので、今後自身の記録を残す事も含めバランス良く掲載していきたいと思います。

改めて、今後も宜しくお願いします。

2012年9月3日月曜日

Permis de conduire et Soirée à LOUGA -運転免許証、送別会@ルーガ‐

8月28日、ようやく運転免許証が発行したので、その受取と先輩の送別会を兼ねてルーガに行ってきた。7月20日に試験を終え、2週間くらいで免許が発行されると聞いていたけど、実際1ヶ月くらいかかっている・・・・・。長すぎる・・・・・。でも、これがセネガルなのです。

念願の運転免許証

次の更新日が2022年4月11日。更新する事はないだろうに・・。わざわざセネガル人の友人が説明してくれました

先輩隊員の送別会

バイクの試験を受けるたびに宿泊させてもらい、御世話になった先輩隊員の送別会に参加させてもらった。料理が上手で毎回、美味しい御飯を頂いていた(ついでにここで花嫁修業兼栄養補充もさせてもらっていた笑)

9月に帰国する先輩隊員宅にて。アカラ(豆をつぶして揚げたもの)を大量に買ってきてくれて皆で美味しく食べさせて頂きました!

9月に帰国する先輩隊員と!衣装が華やか!ちなみに私が着ているセネガル服は先輩から借りたもの。

初レット(編みこみ)をしてくれた先輩隊員の友人、Bane(写真の真ん中に写っている)!仕事にこだわり、誇りをもっている素敵な女性でした。短い髪の毛でやりにくくて本当にすみません。

集合写真。ちなみに全員女子で女子会みたいでした!

Affe村

8月26日、セネガルの友人、Besoumの母方の妹が住んでいる、Affe村に訪問、宿泊してきた。以前訪問したGabuga村より遠い村で、Dahraから約25㎞離れている。

Gabuga村へ行く時と同様、プル族が町に来る時や村に戻る際に乗る車に乗り、いざ、Affe村へ!

このようにトラックの荷台に乗って、村へ行きます。今回行きは1番前の真ん中に座れたので、比較的安全でした!(ただし、帰りは後ろから2番目の端の席だった上に足の下にはヤギがいるという最悪な状態でした。)

椅子の下にはなんとヤギ、羊を載せています。なので、椅子に座ると足の下にヤギや羊がいるというわけです。セネガル人みたいに容易にヤギ、羊を踏みつけられない私はいつ噛まれるか心配になりながら1時間弱過ごすという・・。移動がとても過酷です。

 Affe村へ出発!!!!!!

 Affe村の様子

 赤ん坊、Besoum

家の様子

乳搾り

私も乳搾りをさせてもらったのですが、日本の牛と違って、セネガルの牛は落ち着きがない。牛も人を判断できるみたいで、見知らぬ人に対しては警戒心が働いたり、攻撃的になったりするようです。

Besomの親戚と一緒に

Affe村の給水塔

Affe村の町の様子

Affe村の中心に行くと思った以上に村が発展していると感じた。後から知ったのだけど、Affe村は炭作りで産業が潤っているらしい。違法で造られているそうでなので、あまり公に炭作りはしていないみたい。ちょっと気になるね。

今回、わざわざプル族が乗るトラックで恐怖心に駆られながらも1時間弱かけて村まで行って思った事はそこまで遠くの村に行って活動する必要性ってあるのかなということ。私がよく行くDahraから5,7,10㎞先の村は比較的生活環境(水も電気等)が整っているし、校長先生がしっかりしている人がなぜか多くて学校運営の方も上手くいっている上に援助が継続的に入っている。Dahraの中心までそこまで遠いわけでもないからやっぱり遠くの村で活動したいなとずっと思い続けていたし、奥地にニーズがあるのでは?と思っていたけど、それは偏見なのかもしれない。

1番良いのはやはり近郊の村で継続的な活動ができる事。移動時間に時間をとられてしまったり、バイクで行くにしろガソリン代が1ℓ=850CFA(約130円)で日本より高いくらいなので、生活費から引くとなると結構ガソリン代がかかってしまう.。こうやって色々考えるとやはり近くの村で効率的に活動する方が良い成果を出せる気がする。

とりあえず、バイクは10月に貸与される予定で、思っている以上に落ち込んでいるのだけど(周りに遅すぎるねと散々言われる事も一つの要因)、多分、早い段階で貸与されていたらプル族が乗るトラックに乗って村に行こうとか、村宿泊しようとか一切思わなかったと思うし、まして試みようともしなかったと思うので、これはこれでよしとする。

J'attends que une moto va venir immédiatement!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!