2012年6月28日木曜日

友達であり、家族ような存在

セネガルに来てからもうすぐ半年が経過する。

この半年間、住居整備に2ヶ月費やしたり、バイク試験2回も落ちたり、活動も思うように上手くいかなかったりと辛い事が多かったように感じる反面、人を見る目が養えたり(やはり人間なので、どんなに良い人でも裏がある、特に金銭面に関して)、少しずつ信頼関係が構築でき、自分のある意味「居場所」みたいなものが確保できるようになってきた。

それが友達のような存在であり、また家族のような存在にもなりつつある。

ADET(村落部中心に少額融資をしている銀行)で働くSali、ダカール出身

Saliが御世話になっている叔母の親戚の子

同様にSaliの御世話になっている叔母の親戚の子供達

最近懐いてくれるようになったMalik

最初は私に対して警戒心をもっていた子供達とも打ち解けられるようになった。

Saliによってイスラムのベール風に仕立てあげられました!

なぜかWest Coastの「W」のポーズ(Sali曰く)

自分にとって居心地の良い場所を見つける事って本当に大切だなと改めて感じた。その場所があるから落ち込んでも、辛くてもまた頑張ろうって思える。(もちろん日本の友人や家族にも多いに支えられている。)

上手くいかない事、予測できない事に対して落ち込むのではなく、その状況を楽しめるくらいの心持で日々過ごしていきたい。

2012年6月25日月曜日

優秀生徒表彰式@Melakh

6月22日に某国連職員さん宅での「福井の会」に行くためにダカール上京し、次の日(6月23日)にはMelakhの小学校での優秀生徒の表彰式に参加するため(表彰式参加に至るまでの経緯は5月25日のブログ参照)、ダーラに戻ってきた。

ダーラとダカールで往復バスでおよそ12時間の道のり。いくらフットワークが軽いからとはいえ、結構体力的にきつかったけど、両方無事参加でき、かなり充実した週末を過ごせたのでよかった。

以下、優秀生徒の表彰式の様子。

 クラスの成績優秀者に贈られる贈呈品、ノートとペン等の文房具類が大半

表彰式を見に来ている子供達の様子

 CGE代表者のスピーチ

 Melakhの幼稚園のクラス(なぜか全員がギフトをもらっている?)

 高校の英語教師、Mr Diop、Melakh出身

 私立中学で働くM. Ndiaye、私と一緒にMelakhまで来てくれた。

 ちゃっかり私も名前が呼ばれ贈呈式に参加させて頂きました。

 巡回校Thiameneの小学校で働く先生(1年生担当)

 同じくThiameneの仏語の先生



 Melakh校長、Sidy TallとM. Ndiaye 

ダカール出身Thiemaneの先生達と!

表彰式に参加して、CGEや校長による学校運営がしっかりしている事がよく分かる。ただ、生徒に贈るギフトは結構な費用であるが、その費用はどこからなのか、PAEFのTシャツ贈呈はイタリア援助団体のものなのか?(PAEFはイタリア援助団体がやっているプロジェクト)とりあえず、色々な疑問が尽きないのだが、ひと段落したらまとめて質問しにまたMelakhに訪問しようと思う。

このような貴重な場に参加させてもらえた事に本当に感謝。少しずつだけど、セネガル人にも名前を覚えてもらえるようになったし、後はバイクがきたら村の学校を本格的に巡回して、活動校決めたいと思う。

2012年6月21日木曜日

悔しさ

今日、3回目となるバイク試験の受験申請をするため、ルーガ(私の任地ダーラから車で約2時間)まで行ってきた。

今回、周りのセネガル人は何回くらい受けているのか気になったので、申請来る人に聞いてみると、初めて受ける人もいれば私同様3回目の人もいた。

とあるセネガル人(Ibrahima)に、何回目か聞こうとすると「ちょっと来い!」と言われたので、とりあえず行って話を聞くと

「受かりたかったらお金(賄賂)を払った方が良い。そしたら絶対受かる。もし払わなかったらずっと受け続けなければならないかもしれないよ!」と指摘を受けた。

その人は実は2回目の試験で受験段階で賄賂(2万CFA:日本円で約4千円)を支払ったとの事。

私が「受かりたいけど、賄賂はよくないでしょ??」と言うと、「これがセネガルだよ」と言われてしまった。

頭ではそういう社会の部分も理解しているし、仕方ない事は分かるんだけど、なんだかしっくりこないというか自分に納得できない。確かに今の語学力じゃ受かるまでに時間はかかるだろうし、活動するにはバイクが必要だからなんとしてでも受かりたい気持ちはあるんだけど、色々なもやもや葛藤でなんだか複雑な気持ちになった。

とりあえず、受験担当のMadameに金曜日に試験受けたい旨を伝えるが、月1でしか受けられないから7月6日に来いと言われた。この日はちょうど隊員総会でダカールに上京しているためルーガまで足を運ぶのは正直難しい(次の日にはバイク講習にも参加するため、またダカールまで戻らなければならない)。

結局、土下座までしても金曜日の試験は受けさせてもらえそうにないので、しぶしぶ7月に受ける事に終わったが、6日の試験を逃すと次20日に受けられるかも確定ではないので、またもやルーガまで無駄足を運ばなければならなくなる可能性が出てきてしまった。

とりあえずMadameに「9日に試験あるかどうか確認の電話をしてきなさい」と言われたが、2回目の試験後3日間立て続けに電話したけど、出てくれない挙句、切られたので信用できない。とあるセネガル人(Ibrahima)にその旨を伝えると、「Madameが電話してくれなかったら俺に電話してこい。俺からMadameに伝えるから」と言ってくれた。(なんていい奴)

とりあえず、7月6日に試験受けるかどうかの電話を入れる事、受けられなかった場合、9日に電話する事で話は片付いたが、ここに至るまで、散々、Madameにもとあるセネガル人(Ibrahima)にも

おまえは仏語もウォロフ語もできない。」、「これだから外国人の言っている事は分からない」と言われ悔しくて悔しくて涙が出てきた。

いくら自分の中でコツコツ仏語、ウォロフ語の勉強したり、わざわざ教習所行って頑張ってもセネガル人に伝わらないのでは意味がない。頭では分かっているけど、暫く涙が止まらなかった。私の努力ってなんだったんだろう。そしてここ(セネガル)にいる意味合いまで考えてしまった・・・・。

英国留学でイギリス英語に慣れるまで苦労したけど、中学から大学まできっちり英語の授業を受け、大学時代は英語ディベートサークル入ってある程度鍛えていたからそこまで語学の壁は感じていなかったけど、仏語もウォロフ語も初心者だからやっぱり身につくまでには時間がかかる。。。

この悔しさをバネにウォロフ語、仏語勉強の強化します!!!!

APE(PTA)会合、学校給食@Ngapp

APE(PTA)会合
6月15日、念願の保護者会合に参加してきた。使用言語がウォロフ語の為、12割くらいしか理解できていないのだが、学校の予算状況について説明している事(主に来年度の中学校入学する生徒増加が見込まれ、それに見合う教室が足りていない、校舎設立する費用がない等)、保護者会の目的が生徒の成績表配布などである事は流れからつかむことができたのでよしとする。

興味深かったのが、最初に成績表を生徒ではなく、親に開示するという事。日本の小学校は確か生徒に配布してから後で親に見せるという流のはず・・(少なくとも私の通っていた小学校はそうである)。おかげで生徒達が気になる様子で教室の周りに集まり、成績表が親に渡された瞬間、走って見に行く子供の様子は見ていて何だか微笑ましかった。

Ngappにある学校は本来小学校の校舎であるのだが、幼稚園、中学の校舎がないため、教室の一部を借りて使用している状況である。そのため、十分な教室がなく、来年度中学に入る生徒の数は増える一方なので、中学校の校長が教室確保できるか懸念している。(なので、よくJICAに頼んで校舎建設してほしいとお願いされるのである・・・。)中学校の校長の話によると、校舎建設にあたっては教育省が決めるらしく、県教育委員会にはその権限はないとの事。となると、いくら私の配属先であるリンゲール県教育委員会に話をもっていっても意味ないという事。難しい問題・・・。

この学校は小学校の校長も誠実かつしっかりしている人なので、先生もストライキする事なく授業も円滑に進んでいるし、学校運営においても問題ない様子。つまり、ボランティアが入る意味合いはそこまでなさそうなのだが、中学校校舎建設に関しては何か手伝える事があればなと思う。本当に熱心かつ良い校長先生なので。

Ngappの中学校と小学校の先生達 



保護者達 


小学校の校長が保護者に成績を渡す様子。
それを見に来る子供達


学校給食
JICAのプロジェクトでも学校給食は導入されていたが、Ngapp村ではWFP(国連世界食糧計画)の支援によってトウモロコシ等穀物が各学校に支給されている。

参考までにJICAの学校給食プロジェクト@セネガル

これは学校が家から遠い子供達のためにお腹を空かせて授業に集中できないという状況を避けるため、行われている。

ちなみにセネガルの小学校は月曜・水曜・金曜は8時~11時、30分休憩、11時半~13時まで、火曜・木曜は午後の部があり、15時~17時まで授業が行われている。今は暑い時期だからか、ダーラの市内・郊外小学校の授業は基本的にどの曜日も14時で終わる方針になっているとか。

にしても、14時まで朝食済ませてから何も食べられないというのはやはり子供にとってきついであろう。そういった状況でWFPの学校給食支援はかなり役立っているのではないかと思う。

トウモロコシを煮ている。この料理がウォロフ語で「Lunch?(Runch?)」というらしい。 


 このWFP(Canada)の袋にトウモロコシが入っている

 火を燃やす木を探す生徒と先生


トウモロコシを煮たものに玉葱がのっている、Lunch(Runch?)

 「Lunch?(Runch?)」を食べる子供達 

 このようにお皿に取り分けて生徒に配る

給食に群がる子供達

バイク試験@ルーガ

6月8日、2回目となるバイク試験に向けてMadameにご機嫌とり、事前に試験対策をし、セネガル服を着て挑んだが、結果はまたもや不合格。

今回は事前にルーガの教習所に通い、仏語での答え方を教えてもらったり、問題について解説してもらったりとできる限りの努力をしたつもりだったが、試験官には認めてもらえなかった。


ルーガでのバイク試験は口頭で行われる。つまり、仏語かウォロフ語ができないと「理解していない」とみなされる。今回は多少間違えた項目もあったが、5問中3問は確実に答えられたと自覚している。同様に、セネガル人ですらきちんと答えられていない問題も多数あったし、最後に質問をかなり受けていた女性は(なぜか最後に質問攻めにされる人は大抵受かるとみなされている・・・・)思いの外、回答を間違えていて、試験官にも「間違えているよ・・・・あはは」みたいな対応をされていたのに、結果は合格。本当に合格する基準が全く分からないまま試験終了。試験官が「なんか試験なのにクラスみたいだったね・・・あはは」みたいな感じで終わり、今回は誰が確実に受かったかも分からない状態で終わったのが納得いかず、全ての試験が終わるまで待つことにした。


しかし、結局、試験官に落ちた原因なのか聞いても「xamul dara!(おまえは何も知らない)」と言われ、しまいには「ウォロフ語で答えないとだめだよ」的な事まで言われ、理不尽かつ差別的な対応に相当落ち込んだ。仏語でも相当覚えるのに時間がかかるのに、更にウォロフ語でやれと言われたらもっと時間はかかる。それに教材は全て仏語なので全部ウォロフ語訳しなければならない。バイク乗るまでの道のりが長い・・・・。


中には「お金(賄賂)渡しちゃったら受かるよ」と言う人もいるのだけれど、これをしてしまうと後の隊員皆「ルーガの試験では賄賂を払わないと受からない」となってしまう可能性が高いし、自分的にもお金渡して合格!っていうのは何か嫌なので、ここは正当に合格するために頑張ろうと思う。にしても思った以上にショックを受けているというか、引きずっている自分がいる。


隊員生活は平等ではない。任地によって、生活環境、接するセネガル人の民族も違う。バイク試験を受ける州も違えば、やはり合格の基準も違ってくる。比較しても仕方がない事は十分承知しているけど、やっぱり1発合格できた隊員が羨ましく思う。

この苦労を糧に今度の試験は合格したい。


 教習所で働いているPapa
1回目の試験で落ちて悔しがる私に道路標示の解説資料をくれた。

Papaの子供、Babaka

 私に試験対策に協力してくれたPapaの弟、Badara


2回目の試験で落ちこむ私を支えてくれたネネ@先輩隊員宅