2013年2月23日土曜日

L'ambition en 2013 -2013年の抱負-

2月22日、今更ながら2013年の抱負と目標を明記したい。


抱負
活動、研究共々納得いく結果を出し、次の進路に繋げる。
2012年「挑戦」→2013年目標達成に向けて「試行錯誤」の年にする。

目標
活動に関して

1.セネガルのお金の流れを知る事。
→物やカネがない中でのお金の動き(主に人々の購買力)を知る事で人々の生活におけるプライオリティを知る事。例えば教育費に投資するお金はないと言うけど、洋服に投資するお金があるのはどうしてか?後の市場調査に活かしたい。

2.継続的な学校運営資金の確保、円滑な学校運営のシステム作り。
→学校運営委員会(CGE)が年間活動計画(PAV)、予算計画を自ら作成し、実行に移すまでに持っていくこと。記録に残す習慣づくり。

3.ライフスキルに繋がる授業の補佐。
→環境・衛生教育(ゴミの啓発、ニームの葉っぱを使ったマラリア予防対策、コレラ予防のための手洗い対策)

3以外は全てお金に関して絡んでいる。色々と活動に関して紙に書いていくと、自身の問題意識が物やカネがない事に繋がってくる事が分かった(うん、お金大事)。プロジェクト導入する際にもどれくらい予算が必要でどれくらいの効果が見出せるのか。例えば研修一つ行う上でどれくらいの予算をかければ人は集まり、その次のステップに繋がるのか見出す事は非常に重要(ボランティアレベルで行う研修の額はしれているけど・・・) 日本と比較してしまうから余計なのだと思うけど、とりあえず、お金がない、物がない中でどうやって状況を良くしていくか。頭が固い私だけど、発想の転換をできるよう常にここの問題意識を明確にしておく。

後は、活動の幅を広げ過ぎず一つ一つの活動をきちんとこなしていくこと。

研究に関して

1.基本的な統計解析できるレベル(SPSSは使いこなせるようになりたい)
→学校休暇時集中的に勉強。

2.7月までに研究のプロポーザル完成、9月までに質問票作成、11-12月あたりにフィールド調査を終えて帰国。

進路に関して

1.定期的にCV作成→コメント・アドバイスを頂く機会に備える。
2.日本企業におけるアフリカ進出状況、開発コンサル企業分析

生活に関して

・料理の腕を上げる。セネガル料理を作れるようになる。
・野菜栽培について学び、家庭菜園を実践する。
・月2で読書→日本語力を高める。

2013年2月4日月曜日

J'ai commencé à faire le jardin scolaire à Ndiahye‐学校菜園始めました@ンジャハイ村‐

以前Ndiahye(ンジャハイ)村(ダーラから約25㎞先)の小学校校長とダーラ市内で出逢い、アンケート調査に協力してもらった際に「学校菜園をやりたいと思っている。協力してくれないか?」と言われていた。

この校長は私の前任者がかなり御世話になっていてかなり信頼をおいている人でもあった。彼のやる気がどれくらいあるのか懐疑的ではあったが、一度学校訪問してから検討してみる事にした。ちょうどダーラとリンゲールの間の村でもあり、隣町リンゲール(40㎞先)の野菜隊員がその周辺村で活動していたので協力を呼びかけた。

1月29日、Ndiahye村小学校に訪問。アンケート調査をした時に生徒19名、校長たった一人で授業をやっていると聞いていたので、どんな学校なんだろうと思っていたけど、来てみるとしっかりとした校舎、瓦礫の囲い、トイレ設置有、広い校庭があった。

これは学校菜園の可能性大(瓦礫の囲い=家畜が入ってこない、広い校庭=十分な学校菜園の場所確保可、学校自体に水はないけど、井戸が学校近辺にある)

野菜隊員が人参、大根、オクラ、ビサップ、キャベツ、トウガラシ、トマト、ナスの種をもっているので、それらの野菜栽培を現在検討中。そして校庭の中で菜園の場所を定め、土や堆肥を作るための材料を準備しておいてもらうよう伝える。

2月1日(金)、Ndiahye村小学校に再び訪問。なんとちゃんと場所確保、準備を行っていた。


朝食を頂き、その後いざ作業へ!
まずは土づくりから。1.形を整える。2.水を浸み込ませ土を柔らかくする(この際大量の水を使用)。

校長が畑の土づくりの準備している様子
水を浸み込ませた後、3.馬糞、藁、炭の灰を投入する。4.3で投入したものを土に混ぜる作業を行う。
頑張って堀起こし、混ぜる作業を行った時の様子。結構力が必要!
こうやって野菜栽培のための土づくりがなされる。本当に学ぶ事が多い。

まずは5つの畑を皆でつくった
次に堆肥を作る作業。1.より発酵させるためかなり深く穴を掘る(目安は膝より少し下)。保護者会(APE)のメンバーであるおじちゃん、頑張って掘ってくれた。
2.次に馬糞、藁を投入。その後土をかぶせて発酵するのを待つ。(野菜隊員によると2週間後くらいに落花生(ピーナッツ)の殻、水を投入するとの事。堆肥が作られるのは結構先になるのかも)
次に堆肥を作る作業。

堆肥作成後、畑に投入!
井戸から汲んできた水をここに入れて、如雨露やバケツを使って水を運ぶ。
農作業は肉体労働で、疲れるけれども、なかなか楽しかった。何より野菜隊員から学ぶ事多し。

野菜栽培をやっている先輩隊員は3月に帰国してしまうので、それまでに色々野菜栽培に関する知識とスキルを身に付けさせてもらえたらと目論んでいる。

農業、家畜、セネガルにいる間じゃないとなかなかできない事を今のうちにやっておきたい。


【専門性に関して】

学校訪問をして、学校菜園を始める話をしている時、野菜隊員と一緒にいたせいもあるが、自身は単なる人と人を繋げているパイプ役となっているだけで私自身に価値がないのではないかと思い始めた。野菜隊員は野菜栽培をやりたい人がいれば必ず必要とされる。自身の専門性のなさ、ジェネラリストである事を思いっきし突き付けられた瞬間であった。

赴任当初から「何ができるの?」とは常に聞かれていた。でも、現場の状況を知らずして自分ができる事をこなすだけの活動なんて意味がないと思い、情報収集に努めた。アンケート調査等を通して情報収集を行う事自体は良い事だけれども、改めて技術的なスキル、知識が欲しいと思った。

まだまだ色んな覚悟や自信がないのだけれども、専門性をもち、「自分はこれができる!」というものをきちんともって生きていきたいと思った。

今後、活動とは別にNGOの活動で保健・衛生分野、マイクロファイナンス事業を見ていきたいと思っている。保健分野は教育に結びつきやすいという意味合いで見ていこうと思っているけれども、マイクロファイナンス事業自体は個人的にも関心があり、今後活動の中でも寄付金を利用してマイクロファイナンスの仕組みを利用していこうと思っていて、少しでも学校運営費向上できたらと思っている。

学校菜園、寄付金を利用したマイクロファイナンス事業、別枠でNGOの保健・衛生関連の活動を見ていく事は結構きついかもしれないし、色々と手を出し過ぎなのでは?と自分自身でも思ったりしている。しかしながら、今のうちに現場にいるうちに見ておかなければと思う気持ちもあり、活動と上手くバランス保ちながらやっていきたい。

La Peinture Mural Projet du Japon Art Mile -ジャパンアートマイルプロジェクト- 問題→反省→改善

2013年1月30日、任地ダーラに横浜の高田小学校から壁画と絵の具セットが届いた!

ちなみに壁画制作する画材は屋外展示が可能なアートマイルキャンバス(ビニール製規定サイズ:1.5m×3.6m)とキャンバス地専用の水性アクリル絵の具(8色)のセット。初めて参加する学校には無料で提供される。

アートマイルプロジェクト壁画制作に参加する生徒と私
学校交流にあたってインターネット活用する必要有との事だったので、それを基準に学校を選出。最終的にダーラ市内の中学校(CEM1 de Dhara)で参加する事に。しかしながら、結果的にはインターネットを活用した学校交流を行う事はなく(高田小学校もインターネット環境がないため)、ビデオによる映像を使って学校紹介を行い、後は先生と個人的に連絡を取りつつの壁画テーマ「スポーツ」と決めたり、進捗状況の報告を行った。直接的な交流がなかった事は非常に残念であるし、相手校である小学校が委員会の一環でやっていたため(月1回の集まりのみ)十分な時間が取れなかったのは本当に残念。

CEM1de Dhara中学校も新学期が始まる10月から図工の先生が定年退職し、図工の時間がなくなった。更に急に高校を併設し始めたり、土曜日に行っていた授業をなくし、月曜日から金曜日までタイトな時間割を組みだし色々と予測つかない出来事が起こった(ある程度は最悪な状況を考えておかなければならないのだけれども)。土曜日の授業がなくなった事は非常に困った。月曜日から金曜日まで授業が詰まっている為、壁画制作を行えないので、土曜日にやろうと目論んでいたけど、自主的参加を促さなければならなくなった。

とりあえず、12月はセネガルの学校、生活、文化紹介のビデオを作成時に協力してくれた生徒中心に壁画のデザイン作成してもらったり、視聴覚教育隊員が作成した震災ビデオを見てもらって日本に対する関心を高めた。

東日本大震災のビデオを鑑賞する生徒達

12月は同時に学校環境改善・学校運営向上に向けたアンケート調査を行っていたので、会合は週1回土曜日に市役所で集まって1時間くらい話し合う程度。

1月は帰国する先輩隊員の送別会、報告会、健康診断、隊員総会で約2週間くらいダカールに滞在していた。



そして、1月30日に無事壁画が到着。いよいよ壁画制作開始!だったのだけれども・・・。

2月2日土曜日、生徒に壁画と一緒に写真を撮るのに参加してもらい、いざ、下絵に色を塗ろう、デザインに工夫を凝らそうと思ったのたけど・・・・。

私:「バオバブの木(アフリカで有名な木)描ける?」
生徒1:「絵が描けない」

私:「あなたは描ける?」
生徒2:「僕も描けない」

といった感じで全員(5人)に「描けない」と言われてしまい、困惑。

私:「絵は別に上手く描けなくても楽しめたらいいんだよ!」と言っても
生徒3:「私下手なんだよね・・・・・」

とこんな感じでコミュニケーションが続き、生徒が壁画制作に対して意外にネガティブな姿勢で取り組んでいる事を全く予想できていなかった(練習が足らなかった)。

更に一人の女子生徒の自己中っぷりに耐え切れず思わず憤怒。彼女は前々から仲良くしている子なのだけれども、自分の都合に合わせてほしがる。

今回、写真撮影を土曜日にしようと言ったのは彼女自身だし、土曜日に彼女の授業が終わるまで他の仲間と一緒に待っていたのにもかかわらず「私、写真撮りたくない」と言いだした。とりあえず、「参加するなら一緒に写真撮ろうよ!」と促し、なんとか写真撮影を終える。その後、下絵に色を塗ってモデル作成をしようと思った私は「皆昼食前でお腹すいていると思うけど、15分だけ時間ちょうだい!」と言ったのだれども、彼女は一人耐え切れず、食べ物を求めて売店まで行ってしまった。仕方ないので、他の仲間と色塗り開始していたら、彼女が戻ってきた時、私に「従妹に写真送りたいから私の写真撮ってくれない?」と言ってきた。彼女の自分勝手ぶりにとうとう怒りが頂点に達し、思わず直接的に「本当に自分の事しか考えてないのね!」と言うと、彼女はきょとんとして、何が言いたいのといわんばかりの表情をして、「もしかして私がselfish(自己中)って言いたいの?」と言ってきたので、「そうだよ!」と言い返すと、涙目に・・・・・・。

今まで誰にも言われてこなかったのだろうと思ったけど、彼女はまだ中学生。大人ぶっているけど、まだまだ子供。ひどく傷つけてしまった。

とりあえず、彼女は悲しみ、その後怒りを私にぶつけてきたので更に喧嘩が悪化。とりあえず喧嘩したままの状態で別れた。

私の拙いウォロフ語、フランス語で思っている事を説明したもんだから上手く説明できていなかったし、彼女も私の言いたい事を理解していないと思われる。(なので、後に手紙を書いた)

とりあえず、今回の件でアートマイルプロジェクトを行っていく上での反省点として、
・コミュニケーション不足
・壁画制作のスケジュールが不明確、共有できていない
・目的、理念がはっきりしていない、共有されていない
・生徒達にとってのメリットがはっきりしていない、ただただやらされている感があった

本来ならば、一緒に先生がいて、クラスでやるのがベスト。その先生と相談しながらクラスで指揮を執ってもらった方が私もやりやすい。しかし、今回はそうはいかない・・・・。絵の指導する先生もいなければ先生は通常土曜日は来ない。仕事を増やすだけ。

自身のマネジメント能力のなさに非常に凹んだ。1年経ったのにまだまだ予測できない事態に対処する能力、言語能力が足らない。

ひとまず上記の反省点に対する解決策を考え、明日(月曜日)校長先生が出張から帰ってくるんで、届いた壁画を見てもらい、今後の計画を立てていこうと思う。

2月に壁画を完成させ、無事3月初旬に展示会を開催できるように頑張ろう。まだまだ頭の中で考えているだけでふわふわしているけど、文章化し、計画を立ててそれをもとに人々に伝えていこうと思います。残り1年間、行き当たりばったりな状況をなくし、最悪の事態を常に想定し、冷静に対応できるようになっておきたい。

※長文すみません。最後まで読んでくれた方々有難うございます。