2013年2月4日月曜日

La Peinture Mural Projet du Japon Art Mile -ジャパンアートマイルプロジェクト- 問題→反省→改善

2013年1月30日、任地ダーラに横浜の高田小学校から壁画と絵の具セットが届いた!

ちなみに壁画制作する画材は屋外展示が可能なアートマイルキャンバス(ビニール製規定サイズ:1.5m×3.6m)とキャンバス地専用の水性アクリル絵の具(8色)のセット。初めて参加する学校には無料で提供される。

アートマイルプロジェクト壁画制作に参加する生徒と私
学校交流にあたってインターネット活用する必要有との事だったので、それを基準に学校を選出。最終的にダーラ市内の中学校(CEM1 de Dhara)で参加する事に。しかしながら、結果的にはインターネットを活用した学校交流を行う事はなく(高田小学校もインターネット環境がないため)、ビデオによる映像を使って学校紹介を行い、後は先生と個人的に連絡を取りつつの壁画テーマ「スポーツ」と決めたり、進捗状況の報告を行った。直接的な交流がなかった事は非常に残念であるし、相手校である小学校が委員会の一環でやっていたため(月1回の集まりのみ)十分な時間が取れなかったのは本当に残念。

CEM1de Dhara中学校も新学期が始まる10月から図工の先生が定年退職し、図工の時間がなくなった。更に急に高校を併設し始めたり、土曜日に行っていた授業をなくし、月曜日から金曜日までタイトな時間割を組みだし色々と予測つかない出来事が起こった(ある程度は最悪な状況を考えておかなければならないのだけれども)。土曜日の授業がなくなった事は非常に困った。月曜日から金曜日まで授業が詰まっている為、壁画制作を行えないので、土曜日にやろうと目論んでいたけど、自主的参加を促さなければならなくなった。

とりあえず、12月はセネガルの学校、生活、文化紹介のビデオを作成時に協力してくれた生徒中心に壁画のデザイン作成してもらったり、視聴覚教育隊員が作成した震災ビデオを見てもらって日本に対する関心を高めた。

東日本大震災のビデオを鑑賞する生徒達

12月は同時に学校環境改善・学校運営向上に向けたアンケート調査を行っていたので、会合は週1回土曜日に市役所で集まって1時間くらい話し合う程度。

1月は帰国する先輩隊員の送別会、報告会、健康診断、隊員総会で約2週間くらいダカールに滞在していた。



そして、1月30日に無事壁画が到着。いよいよ壁画制作開始!だったのだけれども・・・。

2月2日土曜日、生徒に壁画と一緒に写真を撮るのに参加してもらい、いざ、下絵に色を塗ろう、デザインに工夫を凝らそうと思ったのたけど・・・・。

私:「バオバブの木(アフリカで有名な木)描ける?」
生徒1:「絵が描けない」

私:「あなたは描ける?」
生徒2:「僕も描けない」

といった感じで全員(5人)に「描けない」と言われてしまい、困惑。

私:「絵は別に上手く描けなくても楽しめたらいいんだよ!」と言っても
生徒3:「私下手なんだよね・・・・・」

とこんな感じでコミュニケーションが続き、生徒が壁画制作に対して意外にネガティブな姿勢で取り組んでいる事を全く予想できていなかった(練習が足らなかった)。

更に一人の女子生徒の自己中っぷりに耐え切れず思わず憤怒。彼女は前々から仲良くしている子なのだけれども、自分の都合に合わせてほしがる。

今回、写真撮影を土曜日にしようと言ったのは彼女自身だし、土曜日に彼女の授業が終わるまで他の仲間と一緒に待っていたのにもかかわらず「私、写真撮りたくない」と言いだした。とりあえず、「参加するなら一緒に写真撮ろうよ!」と促し、なんとか写真撮影を終える。その後、下絵に色を塗ってモデル作成をしようと思った私は「皆昼食前でお腹すいていると思うけど、15分だけ時間ちょうだい!」と言ったのだれども、彼女は一人耐え切れず、食べ物を求めて売店まで行ってしまった。仕方ないので、他の仲間と色塗り開始していたら、彼女が戻ってきた時、私に「従妹に写真送りたいから私の写真撮ってくれない?」と言ってきた。彼女の自分勝手ぶりにとうとう怒りが頂点に達し、思わず直接的に「本当に自分の事しか考えてないのね!」と言うと、彼女はきょとんとして、何が言いたいのといわんばかりの表情をして、「もしかして私がselfish(自己中)って言いたいの?」と言ってきたので、「そうだよ!」と言い返すと、涙目に・・・・・・。

今まで誰にも言われてこなかったのだろうと思ったけど、彼女はまだ中学生。大人ぶっているけど、まだまだ子供。ひどく傷つけてしまった。

とりあえず、彼女は悲しみ、その後怒りを私にぶつけてきたので更に喧嘩が悪化。とりあえず喧嘩したままの状態で別れた。

私の拙いウォロフ語、フランス語で思っている事を説明したもんだから上手く説明できていなかったし、彼女も私の言いたい事を理解していないと思われる。(なので、後に手紙を書いた)

とりあえず、今回の件でアートマイルプロジェクトを行っていく上での反省点として、
・コミュニケーション不足
・壁画制作のスケジュールが不明確、共有できていない
・目的、理念がはっきりしていない、共有されていない
・生徒達にとってのメリットがはっきりしていない、ただただやらされている感があった

本来ならば、一緒に先生がいて、クラスでやるのがベスト。その先生と相談しながらクラスで指揮を執ってもらった方が私もやりやすい。しかし、今回はそうはいかない・・・・。絵の指導する先生もいなければ先生は通常土曜日は来ない。仕事を増やすだけ。

自身のマネジメント能力のなさに非常に凹んだ。1年経ったのにまだまだ予測できない事態に対処する能力、言語能力が足らない。

ひとまず上記の反省点に対する解決策を考え、明日(月曜日)校長先生が出張から帰ってくるんで、届いた壁画を見てもらい、今後の計画を立てていこうと思う。

2月に壁画を完成させ、無事3月初旬に展示会を開催できるように頑張ろう。まだまだ頭の中で考えているだけでふわふわしているけど、文章化し、計画を立ててそれをもとに人々に伝えていこうと思います。残り1年間、行き当たりばったりな状況をなくし、最悪の事態を常に想定し、冷静に対応できるようになっておきたい。

※長文すみません。最後まで読んでくれた方々有難うございます。

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